『#うちで踊ろう』で星野源が見せた希望、SNSで繋がる表現者たち

コロナウイルスの影響で続く外出自粛。星野源が『うちで踊ろう』という楽曲を発表し、インターネット上で様々なミュージシャンたちがコラボ中!
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星野源『うちで踊ろう』

星野源がコロナウイルスによる外出自粛を受けた楽曲『うちで踊ろう』をinstagramにて公開。「生きる」こと、そしてうちに居ながら「繋がる」ことをテーマに書かれた一曲だ。彼が「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」と書いたことで、星野源と実際に「繋がる」ミュージシャンやダンサーが続出している。

何人かご紹介させていただきたい。

三浦大知

 

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🏠🕺 #うちで踊ろう #星野源

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星野源がNHK の朝ドラ『半分、青い。』の主題歌として書き下ろした「アイデア」、そのPVの振付を担当したのが三浦大知である。ダンサーとしても歌手としても第一線で活躍する三浦。同じマルチアーティストとして、常々親交がある二人が、今回はWi-Fiを通してインターネット上でつながる。

「さらしもの(feat. PUNPEE)」の歌詞に見る星野源の想いとは?
文化系ラッパー・PUNPEEとのコラボ曲「さらしもの」のリリックには、様々な解釈の余地が残されている。今回はその意味を考察しながら、星野源の想いをひも解いていきたい。

思えば星野源は「さらしもの」で、インターネット上でしか繋がりのないドイツ人アーティスト・Rascalのビートに乗せて曲を発表した。うちにいながら繋がり・踊るという発想は、この自粛ムードの前からあったのだ。

Ryo Tracks

大阪出身のヒューマンビートボクサー、RyoTracksが上記の楽曲とコラボして、ビートボックスを披露している。様々なミュージシャンがうちにいながら気軽にセッションできるという状況が素晴らしい。テクノロジーが人と人とのつながりを希薄にするという、いわゆる一般論は果たして正解なのだろうか?

オーイシマサヨシ

アニメ『けものフレンズ』OP曲「ようこそジャパリパークへ」の作曲で知られるシンガーソングライターのオーイシマサヨシもコラボ動画を発表している。上記楽曲はかつて星野源がラジオで大絶賛した過去があり、共にラブコールを送り合っているような間柄だ。

STUTS

同じく『アイデア』でビートを担当したSTUTSもコラボ動画を発表している。彼の代名詞ともいえるよれたビートが、どこか人の暖かみを伝えているようだ。そしてこのインターネット上での繋がりは、さらに続いていく。

武嶋 聡

星野源のライブにフルートやクラリネットで参加してきた武嶋聡が、STUTSの音源に重ねる形で飛び入り参加。涼しげな管楽器の音が、シティポップな洒脱さを楽曲に与える。そしてコラボまだ続いてい行く。

村上 基

同じく星野源やレキシのサポートで武嶋とコラボしてきた村上基が、クラブジャズ的なアプローチから爆音のホーンセクションを付けたアレンジを、これまでのSTUTSと武嶋の音源に重ねる形で発表してきた。うちで踊る、うちで繋がる、音楽は続いて行く。

CHAI

名古屋から世界に羽ばたいた4人組ガールズバンド・CHAI。数あるコラボの中で一番「おうち」感のある映像で、スパイスをシェイカーに、食器をドラムにして演奏している。

toconoma

ダンスミュージックをインスト(歌無し)で演奏するバンドとして、多くの人を躍らせてきたtoconomaのGt.石橋光太郎が、洒落たギターフレーズを「うちで踊ろう」に重ねている。気持ちいいソリッドな質感に彼らしさがにじみ出る。

高畑充希

 

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おうちが楽しくなるね😘 #うちで踊ろう #チチも踊ろう

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ミュージカルもこなす多芸な女優・高畑充希。2007年にコブクロの小淵プロデュースで歌手としてもデビューしている彼女から、R&Bらしい休符の効いたコーラス動画が公開されている。

シンリズム

様々な楽器を演奏できるシンガーソングライター、シンリズムのコラボ動画がこちら。かなり重厚感のあるアレンジで、色々なパーカッション(=打楽器)が登場するのも特徴的だ。最後の幽霊の音みたいなやつ家にあるのすごい。

釣俊輔

GReeeeNやAimerなど、多くのミュージシャンの編曲に関わるプロデューサーである釣俊輔は、爆音ディスコファンクアレンジをノリノリの本人の映像とともに公開中。まさに「うちで踊ろう」である。ミラーボールが回る幻惑と陶酔の世界。

廣津留すみれ

ニューヨークを起点に活躍するバイオリニスト・廣津留すみれもコラボ動画を発表している。わずか1分弱の動画に詰め込まれた個性と、終盤の「恋」をオマージュしたと思われるフレーズが素敵だ。

LUCKY TAPES

LUCKY TAPESよりKai Takahashi [Vo.Key.]のコラボ動画も投稿されている。撮り方のお洒落さもさることながら、アレンジやミックスのクオリティの高さに驚かされる。ストリングスの使い方は星野源オマージュとしての要素もあるのだろう。演奏も映像もミックスもすべて自宅でやってしまえる人は本当にすごい。

青山テルマ

言わずと知れた「そばにいるね」のヒットシンガー青山テルマは、重厚なのにリラックスしている不思議なコーラス動画を公開中。うちでメチャクチャ踊ってます。

眉村ちあき

ビートも作れる、歌もかける、場もアゲられる。そんなスーパーアイドルの眉村ちあきもコラボ動画を発表。「恋」のサンプリング的な一節の中で踊る狂う…最高です。発想が本当に面白い。

タンタラ 大方大輔

恥ずかしながら存じ上げない方だったのですが、アレンジが非常に面白かったのでご紹介させていただきたい。かつて星野源がハマケン(在日ファンク)や伊藤大地ら同じ高校の仲間と組んでいたインストバンド・SAKEROCK。その雰囲気を復活させたような演出が素晴らしい。

清塚信也

 

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源ちゃんやったよ〜〜 #うちで踊ろう #星野源 ちゃん #三浦大知 ちゃん #うちでピアノも弾こう

清塚信也(@shinya_kiyozuka)がシェアした投稿 –

最近は深夜帯の音楽番組にしょっちゅう出ているピアノ激うまおじさんこと清塚信也。男性クラシックピアニストとして史上初の武道館単独公演をやってしまった人気者は、伴奏に留まらないスリリングな鍵盤上のトリックを披露。

Night Tempo

ネットに漂うVaporwaveという一つの大きな音楽のうねりを牽引したNight Tempoも、彼のやり方で星野源とコラボ。2019年を代表するとあるHIPHOPのアルバムに、山下達郎の曲がサンプリングされているのは、彼らのようなミュージシャンが80~90年代の音楽を世界に向けて発信したからなのです。

坂口有望

筆者が近いうちに紅白に出演するんじゃないかとにらんでいる、普遍的な魅力を持つ女性シンガーソングライター・坂口有望もコラボ動画を披露。メロディーメイカーとしての彼女の才能が、コラボにもいかんなく発揮されている。

亀田誠治

先日待望の復活を果たしたベーシストとして、あるいは唯一星野源のソロ名義の音楽に関わった音楽プロデューサーとして、邦楽を表裏から支えるベーシスト・亀田誠治。絶対にいい人。

小田朋美

超絶ミュージシャンを集めて新たなポップを試みるバンド・CRCK/LCKSのヴォーカルとして、あるいはシティポップ・リバイバルの端緒を作り上げたceroのライブサポートとして、彼女の姿を目にした音楽好きの方は多いのではないだろうか。独特な音程のチョイスなのにパズルのピースのようにハマっていく、その心地よさに気づいた時には、彼女の虜になっている。

origami PRODUCTIONS

プロデューサー/マルチアーティスト集団であるorigami PRODUCTIONSから、Kan Sano、関口シンゴ、Shingo Suzuki、mabanuaがコラボ動画を発表している。

Kan Sano

平井堅や絢香など様々なミュージシャンへのプロデュース業と、音楽番組『関ジャム』への出演、自身のソロワークでの活躍で名を馳せるKan Sanoは、Twitterにクオリティが高いコラボ作品を投稿している。プロデューサーとしての腕を見せる心地よくメロウなアレンジは、すでに30万回以上再生されている。

関口シンゴ

あいみょんやBiSHのアイナ・ジ・エンド「死にたい夜に限って」へのプロデュース参加等、プロデューサー/ミュージシャンとして活動中の関口シンゴは、彼独自のメロウでソフトなギターフレーズを重ねている。

Shingo Suzuki


矢野顕子ら多くのミュージシャンのプロデューサーとして、また関口シンゴも所属するバンドOvallのリーダーとして、活躍するマルチミュージシャン。様々な楽器を操りトラックを作るShingo Suzukiは、その作品がインターネットにアップされると海外で注目されてきた。まさに今回の企画にうってつけのWi-Fiを通じて世界とつながってきた一人である

4/5に『関ジャム』へ出演するとのことだ、お時間のある方はぜひ。

mabanua

米津玄師へのプロデュースワーク等で知られるmabanua(マバヌア)は、群馬の自宅に併設したスタジオ「Kiryu Studio」からもコラボ動画が到着。origamiの面々は多くの楽器を操るマルチなミュージシャンばかりだが、彼もその例にもれず、おうちでバンドを結成している。

正真正銘一人でやったとのことで、やっぱりプロデューサーをしている人はすごい。

Michael Kaneko

AmPmとしての作品「Best Part of Us」がSpotifyのグローバルチャートにランクインし、国内外で評価されているMichael Kaneko(マイケルカネコ)。幸福感の強いアレンジからは、楽しんでこの企画に参加したことが伝わってくる。

origami Home Sessions


彼らが所属するorigami PRODUCTIONSは3月末から、所属するミュージシャンたちのインストトラック(歌無しの音源)とアカペラトラックを無償提供している。「origami Home Sessions」と題されたこの企画では、上記のトラックを使って音源をリリースしてよい、かつ収益はorigamiへ分配しなくてもよいというルールになっており、無名ミュージシャンたちが名前を躍進させるきっかけになるのではないかと考えられている。

すでに多くのミュージシャンがこの企画に賛同して音源を公開しており、今後も広がりを見せていくことだろう。そして邦楽のビッグスターである星野源が、同じ発想の「うちで踊ろう」を発表したのである。彼の気軽な一歩に見える投稿が、邦楽に大きなうねりを生む可能性がある。

おわりに

音楽関係者に向けたドネーション(寄付)「White Teeth Donation」を立ち上げました。|Yoshiaki Tsushima(origami PRODUCTIONS)|note
※クリエイター支援は受け付けておりません。お気持ちだけで十分嬉しいので「いいね」をぜひよろしくお願いいたします。 突然ですが私の自己資金2,000万円を全て音楽シーンに寄付しようと思います これは私個人のお金と考えです。 レーベル所属のアーティストに対してではなく、自分たちのいるフィールド(畑)を耕す事。それはい...

4/4には、origami PRODUCTIONS代表の対馬氏が1,000万円の自己資金の寄付を発表した。上記カードから飛んで読んでいただければと思うが、寄付を募るのではなく、困っている人は連絡くださいという内容だ。なにか音楽に対して出来ることがないか、音楽好きは誰もが考えているのだ。フリーのコラボ企画はその一つの答えとなっている。

そしてASIAN KUNG-FU GENERATIONのヴォーカル・後藤正文は、上記のORIGAMI HOME SESSIONSを使って作った音源の収益を、上記の対馬氏の寄付へ加えると発表。支援の輪が広がっている。

Twitter上には今回紹介しきれなかったコラボ動画がまだまだある。おそらく1000個以上アップされていると思う。そしてこれからも増えていくだろう。いつまでも聴いていられるような星野源のうたの普遍性と、そこでコラボするミュージシャン/ダンサー達が見せる様々な個性。うちで踊るのにうってつけだ。TwitterやInstagramで「#うちで踊ろう」でぜひ調べてみてほしい。それでは。

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