【必見】素人でも出来るスタジオライブ映像撮影には、パターンがある

ライブの熱量を閉じ込めつつ、あくまで動画に残す目的で行われるスタジオライブ。その撮り方のパターンをご紹介する。自分の音楽を発信したい人は必見。
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スタジオライブ動画

スタジオライブとは、ライブハウスではなくスタジオで行われるライブで、映像が作品として残されることが多い。このMartin Miller&Mark Lettieriの「Purple Rain」では4人のカメラマンと定点のカメラ2台により、スタジオライブの様子が映し出されている。定点のカメラは超広角のレンズであろうか、端が歪んでいる。高所から撮影しているので、もしかするとGo Pro[※]かもしれない。

Go Pro(ゴープロ):耐久性・防水性を兼ね備えた小型のビデオカメラ。スノーボードや登山などの映像撮影によく使われている。

しかしこれほどのクオリティは素人では難しい。スタジオライブ映像はもっと簡単に撮れるはずだ。今回は素人でも真似できそうなスタジオライブ映像をご紹介していきたい。皆様の参考になりますように。

1.メンバーがぎゅっと固まって、手持ちカメラで

最もシンプルな撮り方は、1か所にバンドメンバーが固まって、手持ちのカメラで順次撮影するというもの。これだけでも形になるのが、バンド演奏の良いところだ。空間がある程度おしゃれでさえあればこれで十分なのである。

少ないカメラと人員の中で、メンバー全員の見どころを撮り逃さないためには、こういった工夫が必要である。定点カメラにはない味と、メンバーとの距離の近さが魅力だ。

人数+カメラの台数に余裕がある場合には、一か所に固まっていたとしても複数台のカメラを使うのも面白い。こうすれば、各人の見どころによりフォーカス出来るからだ。近頃はiPhoneの画質が向上しているため、そちらを活用して台数を増やせば不可能ではないかもしれない。もちろん音は別のマイクで採るのだ。

2.カメラマンがメンバーを順番に回る+単焦点レンズ

非常にシンプルである。ヴォーカルを中心に、各メンバーをカメラマンがゆっくり動きながら撮っていく。Alamaba Shakesの後ろに引っ張られるような溜められたグルーブの中で、カメラマンは決して急がない。カメラのフォーカス機能ではなく自らの足でメンバーに接近し、スタジオライブの良さである演者との近さを演出する。

後ろが強烈にボケた映像は、単焦点レンズで撮影されているのだろう。このタイプのレンズは、拡大/縮小機能がないため、自分の足で対象に接近しなければならないが、その代わり背後に強烈なボケ味を得られる。ビデオカメラで単焦点を持っている人は少ないが、一眼レフなら多くの人が所有しているレンズである。また昨今では一眼レフのビデオ機能でこういった映像を撮っている人の方が多いと思われる。

どうしても映像に入るメンバーの数が絞られてしまうため、事前に曲構成に合わせて移す順番やカメラマンの導線(動けるスペース)を考えておく必要があるが、見どころにフォーカス出来るという面ではこちらの方法に軍配が上がるのではないだろうか。

またこの動画では照明の位置をうまく活用している。光は映像のに感動を与える。照明を意識してメンバーを配置してみると良いだろう。

3.単焦点レンズでいろいろな場所へフォーカス

上記の方法は、一人を撮る場合にも使える。単焦点レンズで様々な角度から演者を撮影する方法で、中村佳穂のピアノと歌、両方にフォーカスが当てられている動画をご覧いただきたい。単焦点のもつ特徴的なボケ味の中で、人と楽器の様々な箇所にフォーカスが当てられている

単焦点の特徴はやはり対象との近さ、そのためにあえて演者をボケさせてピアノにフォーカスするという方法もあるのだ。ご活用いただきたい。

こちらも単焦点レンズによるものと思われる動画。4:20~の展開のように、カメラを腰より下から持ってくることで動きを持たせることも出来る。おそらくプロの仕事だと思われるが、手持ちカメラ一台でもプロ並みの映像が撮れる可能性があるのである。

4. グワングワン動いて、フォーカスもしまくって

スタジオライブ映像ではないが、参考になると思ったのでぜひご覧いただきたい。Number Girlの「透明少女」のPVである。ほとんどピントも合わせず、強烈な速さで撮る対象を変えている。彼らのセンチメンタル一歩手前で衝動的な音楽を表現するためには、こういった表現が適切だということである。ロックの文脈で活動されている方々は、ぜひご参照いただきたい。

5.Go Proの活用

特に人が入っている場合のスタジオライブで有効だと思われるのが、上記Go Proの活用である。どこにでも付けられるような小型カメラのため、マイクやギターヘッド(ギターの先端)につけていると思われる映像。中心はしっかりと撮影され、超広角のため聴衆や周りの風景も入ってくる

このように様々な場所へ装着するためのパーツも販売されている。最初にお見せした動画のように定点カメラとしても使えるため、おススメだ。

Go Proのレンタルを検討

Go Proはこのようにかなり高価なカメラだ。スタジオライブのために購入するのも手だが、買ってみて使えなかったら悲惨である。様々なモノのサブスクリプション化が進んだ現代では、Go Proにもレンタル業者がいるので、そちらの活用を検討してみると良いだろう。

ぜひ他の記事も読んでいってください。それでは。

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