1.青春コンプレックス
『ぼっち・ざ・ろっく!』のOP曲。キャッチーなイントロのギターリフとサビの高速四つ打ちドラムが特徴的な、かなりポップな歌である。しかし、単なる”踊れるロック”ではない。社会へのネガティブな想いや、内面を吐露するような楽曲制作に定評のあるシンガーソングライター・ヒグチアイが作詞を担当しており、この曲に個性を与えている。
いわばネガティブなダンスロックともいうべき、相反する要素が組み合わされたことによる化学反応。
ネクライトーキー「ふざけてないぜ」
四つ打ちから始まるキャッチーなギターリフ。「根が暗い」と「トーキー(話し手)」を組み合わせたバンド名。いわゆるロックバンド的な歌メロの「青春コンプレックス」と完全に合致するわけではないが、最初に思い浮かんだのはこのバンドだった。
ボカロP・石風呂としても活躍するリードギター担当・朝日は、ネクライトーキーのメインソングライターでもある。彼はとんでもない速さと熱量で、ギターを弾きまくる(ぼっちちゃんほどメタル風味ではないが)。そこに加わる個性的な女性ボーカル。まさに「青春コンプレックス」全開ともいえる曲もある(「浮かれた大学生は死ね」という曲なんてモロだ)。結束バンドの「青春コンプレックス」が刺さった方は、ネクライトーキーを聴こう。
2.ひとりぼっち東京
ポップな要素のあった「青春コンプレックス」と違い、どこか泥臭い熱量を感じるギター・ロック。これは普通のアニメの曲だとちょっと出てこないだろう。もしかしたらこのアルバムで一番バンドらしい曲かもしれない。この曲のように、多くの邦ロックバンドが、自分たちの「東京」への愛憎交々の想いを歌ってきた。
今となっては時代を感じてしまうようなサウンド。この曲からは2000年代を彩った様々なロックバンドたちへのリスペクトを感じる。特に0:18~からはじまる、ギターのトレモロピッキング(※)を駆使した激しいフレージングにみえる、当時の邦ロックを思い出させる懐かしさ。
※トレモロピッキング:ギターを繰り返し小刻みに弾くことで、均一な音を連続して出す奏法(ぼっちちゃんの手癖の1つとして、他の楽曲にも登場)
bloodthirsty butchers「デストロイヤー」
「ひとりぼっち東京」と同じく序盤でトレモロピッキングが登場する名曲。bloodthirsty butchersは1986年から活動していたバンドで、単体の知名度こそ低いものの、その存在が邦ロックへ与えた影響は計り知れない。後述するASIAN KUNG-FU GENERATIONやNUMBER GIRL、くるりなど、尊敬の念を送った邦ロックバンドはここに書ききれないほどだ。現在の邦ロックの一つの原点といえるだろう。
3.Distortion!!
今回制作された楽曲の中でもポップでアニソンらしいアプローチが取られているように感じる楽曲。劇中歌ではなくED曲なので、あまり楽曲の世界観を本編に合わせなかったのかもしれない。作詞・作曲がKANA-BOONの谷口鮪ということもあり、詞がポップなメロディーと調和している。「Distortion!!」の編曲は三井律郎氏なのだが、かなりKANA-BOONを意識してアレンジされたようだ。
KANA-BOON「きらりらり」
メンバーが作詞作曲した曲なので安直ではあるが、「Distortion!!」が好きな方はKANA-BOONを聴くのがいいと思う。特にアニメタイアップが付いた時のKANA-BOONを。「きらきらり」は「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS」のOP曲だ。
一つ心に引っかかるような中毒性のあるフレーズをサビに持ってくるところだったり、いわゆる邦ロックのメインストリームよりもポップなリードギターのアプローチだったり、「Distortion!!」と通ずる要素が多い。そこからKANA-BOONの非タイアップ曲を聴き、邦ロック沼へとはまっていくのである。
4.ひみつ基地
この曲は「Distortion!!」よりもさらに一歩進んだアニソン風味を感じる。「Distortion!!」がバンドのアニメタイアップ曲っぽさがあるとすれば、「ひみつ基地」はバンド風味のアニソンといった趣である。劇中歌以上に、喜多ちゃんというキャラクターそのものを表したような明るい歌声がすごい。
Mrs. GREEN APPLE「青と夏」
「ひみつ基地」は、こちらの記事で書いておられる方がいるのだが、Mrs. GREEN APPLEを彷彿とさせるところがある。陽気さや軽快さを感じる明るいコード進行だったり、バンド形態にこれでもかと盛り込まれたポップさだったり。歌詞がリズミカルに気持ちよくはまっていく良さが共通している。最近だと「ダンスホール」やONE PIECEの映画に楽曲提供した「私は最強」もヒット中のモンスターバンド。
5.ギターと孤独と蒼い惑星
「ぼっち・ざ・ろっく!」の躍進はここから始まったともいえる、アニメ内で初めて演奏された曲。アニソンによくある歌メロ主体のポップ・ロックとは明確に異なる、ギターによる焦燥音楽。
原作漫画1巻にもこの曲名が登場することから、恐らく元々タイトルだけ決まっていて、それに合わせて作詞・作曲・編曲を行ったのだろう。それでここまでストーリーに沿った詞と曲を書ける。素晴らしい制作陣である。
ストレイテナー「シーグラス」
王道には王道で。邦ロックを代表するバンド・ストレイテナーの「シーグラス」では、ギターによる蒼い世界が提示される。サビに向かうにつれドライブしていく楽曲。季節の変わり目の焦燥。J-POPの型から逸脱しているため、最初は聴きにくく感じるかもしれないが、何度も繰り返し聴いていくうちに、好きになってしまう。そんな名曲だ。
6.ラブソングが歌えない
なんというか、情報量の多い曲である。初期アジカンっぽいイントロから、高速アルペジオのAメロ→四つ打ちドラムという王道展開で来たかと思うと、サビ後に各楽器によるユニゾンと各メンバーの見せ場→ギターソロというしっかり目の間奏が挟まれる。少し攻めた展開の曲で、やや実験的な印象。キラーチューンではないが、アルバム全体を通したときの大きな展開を構成する1曲、という感じ。こんな感じの曲をどんどんリリースしているバンドはあまり思いつかないので、バンド紹介は割愛。
7.あのバンド
CD音源には入っていないボッチちゃんのソロパートは、8話限定のアドリブという形なのだろう。作中のライブハウスの観客のように、初見でハートを掴まれてしまう曲。高速のビートの上でこれでもかというほどギターを弾くぼっちちゃん。まさにギターヒーロー。
割とメタルバンドっぽい速弾きソロを弾くことの多いぼっちちゃんだが、この曲ではどちらかというと残響系(※)っぽいオルタナティブなアプローチになっていて面白い(原曲ではあとでメタルっぽいソロも出てくる)。歌メロが(サビですら)全くキャッチーでないのに、ギターがカッコいいからキラーチューンになっているというロック好きのための音楽。
しかも歌詞が「他のバンドに共感出来ない」という、オルタナ系のロックバンドで見ることの多いテーマを扱っており、熱い。
cinema staff「great escape」
ギターの使い方で近しいものを感じるのは、cinema staffというバンドの楽曲。残響レコードに所属していたこともあり、オルタナティブ・ロックの影響下にある複雑なリズムが印象的。特にこの「great escape」は、イントロからギターがトレモロピッキングによる高密度の音圧を出してくるところから、「あのバンド」と印象が被る部分がある。「進撃の巨人」のEDだった。
8.カラカラ
頭から5拍子の聴きなれないリズムで、ささやき声のようなボーカルから始まるというかなり攻めた曲。そんなアニメのEDある?これもマスロック的なアプローチで、かなり残響系っぽい。このアルバムよく曲順が考えられているな、と感じさせられる。アルバム7曲目の「あのバンド」から続きで聴くと、ヴォーカルが喜多ちゃん(CV 長谷川育美)からリョウ先輩(CV 水野朔)に代わるため、ガラッと雰囲気が変わった印象になる。アルバム『結束バンド』でも突出した透明感を持った曲。作詞・作曲はtricotの中島イッキュウ。
tricot「POOL」
「カラカラ」が好きならまずはtricotを聞いたほうがいいだろう。同じ作曲者だけあり、かなり「カラカラ」に通底する楽曲が多い(のだが、実は「カラカラ」のイントロのアレンジなどは編曲の三井律郎氏らを中心にtricotを意識して作り上げられた)。しかしこのバンド、演奏力が高すぎる。ビートが複雑すぎて、どうやってギターを弾きながら透明感のある歌を合わせているのか分からない。
「ぼっち・ざ・ろっく!」から思い出す邦ロックの曲、なんとなく青っぽい曲が多い。
9.小さな海
すごい歌には常人には思いつかないような詞がつきものだが、この曲の「諦めを諦めて」というフレーズが残す強い印象…!曲展開も素晴らしく、静かなイントロから徐々に盛り上がっていき、自然にASIAN KUNG-FU GENERATIONのようなパワーポップへと接続していく。ラストの静かな終着まで含めて、まさに隠れた名曲である。
「ぼっち・ざ・ろっく!」は随所からASIAN KUNG-FU GENERATION(アジカン)というバンドへのリスペクトを感じる。各話のタイトルはアジカンの曲名からのオマージュだし、メンバーの名字はアジカンの各メンバーのものから借用されている。そんなアニメだからこそ、だろうか。
ASIAN KUNG-FU GENERATION「或る街の群青」
静かな立ち上がり→パワーポップ→静かな終着という曲はいくつかアジカンにあるが、その中でも「青」のイメージが共通している「或る街の群青」をピックアップ。映画『鉄コン筋クリート』主題歌だ。1曲の中に大きなクレッシェンドがある曲は、どうしても心揺さぶられてしまう。
10.なにが悪い
3つ目のEDテーマ。歌い手が変わったことによりかなりポップに、かつノスタルジックな仕上がり。結束バンドの曲の中でも、いわゆる「アニメ声」であることが活かされた楽曲になっている。今の時代っぽく冒頭にかなり印象的なフレーズを持ってきている。作詞作曲を3人組ガールズバンド・the peggiesの北澤ゆうほが担当。この曲もかなりpeggiesっぽい。最終的な編曲者が違ったとしても、やはり作詞作曲を担当するとかなり色濃く印象が残るようだ。
the peggies「センチメートル」
「なにが悪い」と作曲者が同じことがよくわかる楽曲。北澤ゆうほはバンドとしてはかなり稀なほど、ポップ方面の作曲能力が突出しているように感じる。重層的なメロディーが「あるべき場所にある」ということが、なんと心地よいか。TVアニメ「彼女、お借りします」のオープニングテーマ。
11.忘れてやらない
文化祭のシーンで登場する劇中歌。キャッチーな盛り上げ曲という感じで、「あのバンド」とは全く違うアプローチで観客を沸かせている。渋い音楽が好きなライブハウスのお客さんと、あまりインディーズの音楽を聴かない高校生で、曲を使い分けて調整しているといういい演出である。
坂口 有望「musician」
SHISHAMOやHump Backあたりの雰囲気がありつつ、逆に王道過ぎて似たような曲が見つからなかったので、同じ王道なアレンジのものから好きな曲を紹介したい。バンドではないのだが、坂口有望というシンガーソングライターの「musician」は、音楽そのものへの賛歌だ。
なんとなくこういう王道アレンジのものって、女性シンガーソングライターのメジャーデビュー初期の曲に多かったりする印象なので、横に展開していかれる方はシンガーソングライターから当たっていくのもありかも。
12.星座になれたら
もはや高校生作曲はムリがあるのではないか、と思うほどセンスがありすぎるイントロ。実は音源版とアニメ内で流れたバージョンは異なったアレンジが施されている。ボトルネック奏法はアニメ版のぼっちちゃんのアドリブなので、音源版では「本来ぼっちちゃんが弾きたかったソロ」が録音されているのだ。制作陣の愛がすごすぎる。
the band apart / ピルグリム
「星座になれたら」を聴いた時、このバンドを知っている人はみんな思い出したんじゃないだろうか。めちゃくちゃバンアパっぽい。こういうアーバンな楽曲をシンセサイザー(鍵盤楽器)なしでやろうと思うと、やっぱり先駆者であるバンアパっぽくなるよね。
ギターだけでなくベースも美味しいフレーズが多いのは両方の曲に共通だ。ただリョウ先輩がイントロから弦を親指で叩くスラップ奏法で演奏しているのに対し、バンアパの原さんはピック弾きなのになぜかスラップ奏法のような音がするというベース界でもかなり珍しい奏者だったりする。
13.フラッシュバッカー
(どんな音でも作れるシンセではなく、あえて)エレキギターを使う最大の利点は何か。僕なら、楽譜の外でしか表現できないフィードバック・ノイズを演奏できることと答える。この「フラッシュバッカー」はまさに、ノイズを最大限に活かし、感傷を表現した曲だと思う。最高。というかアニメ内でこの曲使われなかったのマジか。
Lyu:Lyu(CIVILIAN)「彗星」
ノイズを使ってオルタナティブ・ロックの音像を取り入れているバンドは多いが、きめ細かなノイズはLyu:Lyu(現 CIVILIAN)を思い出させる。強いメッセージ性と、空間を支配するフィードバック・ノイズ。ぜひ中盤のギターソロ(3:07)を聴いてほしい。オーロラを想起するような、音の洪水。これは生で聴くとかなり印象が変わるので、ぜひ一度ライブで聴いてみてほしい。
14.転がる岩、君に朝が降る
この曲が一番衝撃だった。よく知っているアジカンの曲を、「アニメのキャラクターそのもの」が歌っている。キャラクターを演じながら、一つのカバーとして成立させている。後藤ひとり(CV 青山吉能)がアルバム中、唯一ヴォーカルを担当。劇中でよく「あっ」というキャラクター造形を反映し、少し息継ぎの音を大きめにミックスしているという。愛がエグい。
アニメでここまでのクオリティのカバー過去になかったと思うんだよな…。カバーソングを超えて作品に通ずるテーマ性、何も説明しかなくてもぼっちちゃんが歌っているとわかる演技力。素晴らしい。
ASIAN KUNG-FU GENERATION「転がる岩、君に朝が降る」
せっかくなので原曲も聴いてほしい。ボッチが弾きまくるソロ以外は、カバー版でも比較的そのまま演奏されていることが分かる。これは、原曲を知っている人がアニメ最終話を見た時に、イントロの段階で何の曲を歌っているのか分かった方が感動に繋がると考えたため。
印象的なフレーズの多い歌詞である。何も持っていない僕らに向けて書かれた曲だからこそ、ポップスが見せる幻想に浸れない者の胸を打つのだろう。
15.新曲「光の中へ」
もうすでに別のレビュー記事でかなり書いてしまったが、新曲としてアニメ終了から5か月弱経ったタイミングで出された「光の中へ」は集大成的な楽曲だった。
イントロではぼっちちゃんがこれまで繰り出してきたペンタトニックスケール主体のリフが使われており「青春コンプレックス」を思わせるし、サビの折り返し地点に登場する四分音符のチョーキングは「あのバンド」を、途中に登場するオクターブ奏法は「ひとりぼっち東京」などを思わせる。これまでの楽曲の要素が詰め込まれ、そして何よりもAメロの二回し目には、『ぼざろ!』の評価を決定的にしたアニメ8話のぼっちちゃんのアドリブソロ(「あのバンド」の前に演奏したあれ)を弾いている。
この総集編的な楽曲で歌われるのは、これまで『ぼざろ!』で描かれてきた「ギターロックとは」「バンドとは」という問いへの一つの答えである。だとすれば、この曲を好きな方々に紹介するのは、やはり「バンドとは」という問いに答える曲であるべきだろう。
SAKANAMON「ロックバンド」
「光の中へ」を作詞作曲した藤森元生の所属するバンド・SAKANAMON。彼らが2018年に発表した「ロックバンド」では、10年以上バンドを続けてきた高い解像度で、「バンドとは」という問いに対するアンサーが綴られる。編曲で参加した三井律郎氏の意図もあるのだろうが、「光の中へ」のアレンジ自体も、SAKANAMONに通ずるように感じられる。特に0:58~のペンタトニック主体のギターフレーズは、ぼっちちゃんの手癖と同じ気配だ。ギターソロが意外とシンプルで、Aメロ裏で鳴っているギターが複雑なのも結束バンドの他の楽曲に通ずる。
バンドがバンドについて歌うとき、そこに自分たちの「居場所」に対する想いが込められる。藤森元生が作詞作曲した「光の中へ」と「ロックバンド」は、互いが互いを補い合うように、バンドという存在を高い熱量で立体的に描き出す。
16.新曲「青い春と西の空」
作詞は「青春コンプレックス」や「星座になれたら」から引き続き樋口愛が担当。江ノ島帰りの夕陽をテーマにしたこの楽曲は、色合いが印象的な情景描写もさることながら、やはりイントロが秀逸だと思う。
- リズムギター(喜多)→リードギター(後藤)→ベース(山田)とそれぞれのフレーズがバラバラに演奏される
- ドラムが入るタイミング(0:07~)で3つの弦楽器がまとまり、一つのイントロになる
- リードギターがシングルコイルになっており、ソロではアーミング奏法をしていることから、アニメの11話で故障したレスポールではなく、12話で購入したYAMAHAパシフィカがイメージされていることが分かる。
このようにバンドのリーダーである虹夏(ドラム)を中心にマイペースなメンバーがまとまっていくという、『ぼざろ!』への愛があふれたアレンジになっていることが面白い。思い返せばメンバー全員で江ノ島に行ったシーンもあったし、ギターがシングルコイルになっているので、12話の後に作られた『ぼざろ!』のその後がイメージされた曲ということが分かる仕掛けになっている。「光の中へ」がこれまでの『ぼざろ!』なら、「青い春と西の空」はこれからの『ぼざろ!』と言えるだろう。
ちなみにイントロに入っているトライアングルの音は、虹夏のアホ毛が三角形に描かれていることから着想したらしい。
GOOD ON THE REEL「2月のセプテンバー」
全体を通して聴くと、「忘れてやらない」の項でお伝えしたような女性シンガーソングライターのロック調の楽曲に近いのではと思うが、上記の特徴的なイントロの印象に通ずるのはGOOD ON THE REEL「2月のセプテンバー」だろうか。左右で2本のギターが抒情的なコード進行でアルペジオを響かせているという、エモーショナルな楽曲である。
ちなみに上記2曲が収録されたシングル「光の中へ」はジャケットイラストも素晴らしい。このイラストで、二つのバンドがオマージュされているのではないかと思うのだが、どうだろう。
おわりに
「ぼっち・ざ・ろっく!」、あまりにも曲が良すぎた。色々な思い出がよみがえってきてしまうほどだった。制作陣には、本当に下北沢のライブハウスに出演していた人たちが多数加わっており、ライブハウスのリアルな空気感や、そこで演奏される音楽を分かった上で、アニメーションに落とし込んでいる。だからこそ、このクオリティだ。
今回のアルバムについても、1曲目から14曲目まで通して聴いた時の印象を意識して曲順が考えられているようなので、頭から何度も聴いてしまう。
もしちょっとでもいいなと思ってもらえるような音楽がお伝えできていたら、バンド音楽を皆さんのプレイリストに加えていただければ嬉しいです。今テレビにガンガン出て演奏してるようなバンドはあまり紹介できなかったけど、裏を返せばそれは「ぼっち・ざ・ろっく」がメジャーシーンとはまた違うところに重点を置いて楽曲制作が為されてきたことの証左になると思っています。
ライブの良さをアニメーションで再構成し、その「音」でキャラクターの成長や関係性の深まりを表現した稀有なアニメであった「ぼっち・ざ・ろっく!」。その影響がこれからも広がっていくことを願っています。
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