アコースティックギター YAMAHA LS36 ARE
高級アコースティックギターの中でも、GibsonやMartinに負けない人気を誇るYAMAHAの傑作ギター。
大石昌良のボディ・ヒットやスラッピング(※どちらも打撃音を生み出すアコギの奏法)を多用するスタイルには、このレスポンスの良いギターが必須なのだろう。またゴージャスな幅広い音が出る印象で、彼の若々しい声とマッチしているように感じらる。
ライン録りのアコギ
またアコギ奏者としては珍しく、マイクではなくライン録り。これもボディ・ヒットの音が、外からマイクで録るより、ボディにピックアップを取り付けるほうが綺麗だからだろう。
僕のアコギのピックアップシステムですが、YAMAHAのSYSTEM-41のピエゾ回路を抜き取って、代わりにその回路にSUNRISEのS-2を搭載。YAMAHAのSYSTEM-41のコンデンサーマイクの音とSUNRISE S-2の音をブレンドして使ってます。
— 大石昌良【オーイシマサヨシ】 (@Masayoshi_Oishi) February 6, 2015
使用機材はYAMAHAの初期装備であるSYSTEM41(ピエゾピックアップとマイクのミックス)から、ピエゾピックアップを、マグネティックタイプのピックアップに変更している。
そのピックアップとは、ソロギター奏者の方々が愛してやまないSUNRISE S-2。打撃音をしっかり拾ってくれるという特徴からあの押尾コータローも使用している名作だ。
アコギの弦はエリクサーの細め
アコギの弦にしてはかなり細いCustom Lightを使用。これで弦高低め、1音下げをするとなると、音がビビりやすくなる(※ちゃんと鳴らない)。あの独自の奏法を実現するために、弾きやすさ重視のかなり攻めた設定になっていることが分かる。
また通常のブロンズ弦ではなく、ファスファーブロンズ弦を使っている。ファスファーブロンズの方が少し値段が高いが、ド派手でゴージャスな音が鳴るのが特徴だ。まさに大石昌良らしいチョイスだろう。
爪はグラスネイルを塗っている
あ、よく質問いただくんですけども、僕の爪はグラスネイルっていうのを塗ってます!つけ爪じゃなくて自爪です。2重くらいに塗るとすっげぇ丈夫になって、基本的に全部この爪で弾いてます。ピックは使ってませんぬ。http://t.co/o5YbJdwgeE
— 大石昌良【オーイシマサヨシ】 (@Masayoshi_Oishi) January 30, 2015
またピック弾きではなく爪弾きで、保護のためにグラスネイルを2重に塗っているとのこと。これは押尾コータローから教えてもらったそうだ。
逆に言えば、こういった保護なしであの奏法をすると、爪がボロボロに…?気を付けましょう。
大石昌良激推しのDI
また配信で、大石昌良がコストパフォーマンスがとても良いと激推しだったDI(ダイレクト・ボックス)がこちら。これはアコースティックギターとミキサーの間に挟まって音を調整してくれる機械で、基本的にアコギを録音する方は持っています。Rupert Neve Designs(ルパート・ニーブ・デザインズ)によるアクティブタイプのDIで、現場を知り尽くしたレジェンドエンジニア ルパート・ニーヴ氏が自分が満足出来る最高のものを作り上げた、という商品。
カポタストはまさかの高級…?
転調する場面が多い大石昌良はカポ(ギターのキーを変えるために挟むアレ)も良いものを使っている。カポタストでこの値段!?なG7TH PERFORMANCE 2 CAPOだ。現在はその後継であるG7TH PERFORMANCE 3 CAPOも発売中。カポって装着後の音にかなり影響するので、そこそこのものを使うのが良いと思う。このG7THは取り外しも楽々のストレスフリーだ。
大石昌良は押尾コータローに勧められて7年ぐらい愛用しているとのこと。もしかしてすごく押尾コータローに教えてもらった機材を使ってる?
おわりに
大石昌良の使用機材を配信やTwitterを通じた発言から追ってきた。その選択の積み重ねが彼の今のスタイルに繋がっているのだろう。自分自身の目指すスタイルと彼の音を比べて、参考にできるところは勉強させてもらおう。それでは。
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