なぜBUMP OF CHICKENはフミキリで天体観測するのか

バンプの出世作と言えば『天体観測』ですよね!ファンでなくとも知る名曲です!そのAメロの書き出しと言えば…

午前二時 フミキリに 望遠鏡を担いでった
ベルトに結んだラジオ 雨は降らないらしい

引用:天体観測/作詞作曲:藤原基央

という一節です。フミキリで天体観測ってめちゃくちゃ珍しくないですか?

どうしてフミキリなのか考えていきます。

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フミキリは待ち合わせ場所?

二分後に君が来た 大袈裟な荷物しょって来た
はじめようか 天体観測 ほうき星を探して

引用:天体観測/作詞作曲:藤原基央

フミキリは集合場所で、そこからどこかへ向かって天体観測を始めたと主張する人もいますが、それは邪教です。普通に読めば、先に望遠鏡の準備をしていて、君が来てすぐ観測を始めたと思うはずです。

実は屋上で見ていた?

MVでは学校の屋上で天体観測をしているので、フミキリ待ち合わせ説に援用する人もいます。しかしこれはレコード会社の陰謀です。フミキリで撮影する許可が取れなかったというだけの話です。

フミキリ=非日常

深夜に大きい道路の真ん中を歩いたことってありませんか?横断歩道で寝たことは?無いか。

絶対に電車のこないフミキリで天体観測するのも、似たような意味合いだと思うんですよね。普段の生活じゃ出来ないことの一つが、フミキリに腰を落ち着けて天体観測することだったのです。

フミキリの内側って非日常そのものですよね。

見えているモノを 見落として 望遠鏡をまた担いで
静寂と暗闇の帰り道を 駆け抜けた

引用:天体観測/作詞作曲:藤原基央

この曲では非日常に憧れるあまり、日常の中にいた君を「見落として」しまう男の姿が描かれています。味がありますね。

満天の星空ではない

イメージを作るために確認しておかないといけないのは、曲中の午前二時が曇り空だったということです。

暗闇を照らす様な 微かな光 探したよ

引用:天体観測/作詞作曲:藤原基央

とあり、最後には雨まで降り始めます。よくファンアートで満天の星空が描かれているので、念のために。「見えない」ことが重要な歌なのです。

フミキリ=距離

フミキリって町と町を感覚的に区切りますよね。あちら側とこちら側に区別するのは共通の感覚なんじゃないでしょうか。

想像ではありますが、僕と君の中間点にあるのがフミキリなわけです。フミキリは近くて遠い距離の象徴と言えます。

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フミキリ=別離

君との別れを象徴する存在でもありますよね。いなくなった君を思い出すたびに、フミキリが頭をよぎるのです。

藤原基央の書いた「車輪の歌」でも同じように電車が、別れの象徴として描かれています。そして「銀河鉄道」では究極の別れである死を終着点とした列車の姿が描かれます。

このように様々な比喩が絡まって、ロケーションがフミキリになっているのです。

まとめ

フミキリは距離や時間、様々な隔たりを作り出す存在でありながら、その内側が非日常空間として成立する面白いロケーションでした。

バンプの歌詞にはよく星が出てきますが、大抵の場合届かない憧れの象徴ですよね。特に「プラネタリウム」では存在しない星を探す男が描かれます。

見えないモノを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ

引用:天体観測/作詞作曲:藤原基央

この時の藤原基央と、姿勢は何にも変わっていませんよね。それでも「見よう」とすることに意味があるのだ、という曲でした。それでは。

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