【ウェザーリポート/BUMP OF CHICKEN】一人ぼっちな歌詞を解釈!

皆さん、大雨です。近所の川も溢れそうで、オオサンショウウオが避難しているとか。梅雨明けとはなんだったんでしょうか。

そろそろ人類も傘に代わる雨具を発明してほしい所ですよね。

でもこれは違うんだよな…。なぜかAmazonで314円ですよ、この安さを実現するために工場を動かしている人がいると思うと泣けてきますね。

さて、今回は雨上がりを祈願してバンプの『ウェザーリポート』の歌詞を解釈していきたいと思います!

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物語調の歌詞

雨上がり差したまんま 傘がひとつ
決まり通り色を踏んで 濡らした紐靴

マンホールはセーフね 帰り道で
いつも通り傘の中 笑顔がふたつ

何も言えないのは 何も言わないから
あんな事があったのに 笑うから

あなたの その呼吸が あなたの心はどうであれ
確かに続く今日を 悲しい程 愛しく思う

引用:ウェザーリポート/作詞作曲:藤原基央

雨が上がったのに傘を指している、不思議な光景ですよね。

「あんな事」というフレーズから「あなた」にトラブルがあったことがわかります。そしてトラブルは、「雨」に例えられています

トラブルが過ぎ去った「雨上がり」である現在でも、自分を守る盾である「傘」を手放せないでいるのです。

周りとの交流をシャットアウトした傘の内側の世界で、なんとか自分を保っている様子が描かれています。

サビのフレーズは藤原基央の真骨頂「あなた全肯定」です。

時間が流れて

いつもより沈黙が 耳元で騒ぐ
次に出る言葉で 賭けをしている様な

夕焼けに差したまんま 傘がひとつ
見慣れた横顔 初めて見た様な

傷付いたその時を 近くで見ていた
この目の前でだって 笑おうとするから

あなたの その笑顔が 誰かの心を許すなら
せめて傘の内側は あなたを許して どうか見せて欲しい

引用:ウェザーリポート/作詞作曲:藤原基央

さっきより時間が流れて「夕焼け」に、「あなた」は徐々に自分の内面を見せ始めます。やはりここでも傘は外/内を分けるツールとして描かれています。

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比喩を外せば「傘をさす=まるで何事もなかったかのように、本心を隠して笑う」ということでしょう。誰でもやりますよね。この曲はたとえ話なのです。

あなたの あの笑顔が あなたの心を隠していた
あの傘の向こう側は きっとそうだ 信号は赤

引用:ウェザーリポート/作詞作曲:藤原基央

作り笑いと傘の並列関係が分かるのがこの一節。

一人ぼっちの自分

あなたの その呼吸が あなたを何度責めたでしょう
それでも続く今日を 笑う前に 抱きしめて欲しい

抱きしめに行こう

車屋の前の交差点で ショーウィンドウに映る
相合傘ひとりぼっち それを抱きしめた

自分で抱きしめた

引用:ウェザーリポート/作詞作曲:藤原基央

ラストのフレーズで明かされるのは、実はこの曲は1人ぼっちの誰かを歌っていたということ。「抱きしめにいこう」から「自分で抱きしめた」のつながりでわかりますよね。

ちなみにラストサビの前に数秒、無音の時間があります。これは二人の自分が一つになる場面を区切っているんだと思います。

藤原基央は自分の中に複数の自己を見出します。『カルマ』の歌詞がそうですよね。ひとりぼっちの相合傘という矛盾するフレーズは、様々な自己をもった一人の人間を表しているのです。

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傘は社会を生きるための仮面=作り笑顔です。どちらもトラブルを避けるために使うものですから。しかし自分を偽って生きていると、本当の自分の考えが分からなくなってきませんか?だから冒頭、傘の中=心の中でも笑っているのです。卑屈に振る舞うと心も卑屈になるように、自分が分離していくのです…。

そしてラストで、分裂していた自分が一つになり、ようやく本当の自分へと戻るのです。

僕らは一つになる

引用:カルマ/作詞作曲:藤原基央

最後に一人の自分に戻っていくのは『カルマ』と同じですよね!

藤原基央は心の中でなら、もっと自分を見つめても良いんじゃない?と問いかけるために『ウェザーリポート』を書いたのだと思います。

おわりに

『ウェザーリポート』の考察、いかがでしたでしょうか。

梅雨が明けて、オオサンショウウオもお家に帰ってほしいですね!はやく両手が空く雨具を開発してくれ国土交通省!それでは!

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