【邦ロック】泣きたい夜にはこれを聴け!エモいバンド6選

太古の昔、まだこの国が生まれる前。「エモい」という言葉が若者中心に流行っていた。胸の奥が熱くなるような静かで力強い感動を指す形容詞だった。言葉の魔力を感じられるような「エモい」ミュージシャンたちを、今回は6組ご紹介したい
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マイアミパーティー

自分と1対1で向き合う時間、それが「夜明け前」だ。この曲では誰もが経験する深夜の自問自答を歌う。1:10~親から遺伝した一重まぶたがコンプレックスになってしまっている後ろめたさ。どうして自分は愛せなかったのか。複雑なリズムはこんがらがった感情を表しているようで。朝もやの中で彼は、答えに出会えるのだろうか。

マイアミパーティーの情報

札幌発のの4人組バンドで、都内・全国でも活躍中。僕らと同じ目線で言葉を吐いてくれる。感情のごり押しだけではなく、ちゃんと言葉が一つ一つ聞き取れるのが良い。ぜひライブでその熱量を浴びてほしい。

bacho

最高。あまりに切実な感情の発露にお腹の底の方が熱くなる。誰もがいら立つような現実の中で、社会に染まっていく。そしてふとした瞬間に、変わってしまった自分にハッと気づく。だからこそ、この歌を聴くことはきっと苦しい。でも苦しいからこそ、最後まで聴いた時、あなたの胸に去来する何かがあるはずだ。

bacho(バチョウ)の情報

兵庫は姫路の4人組、2002年に活動を開始したベテランだ。バンド名の由来は三国志の武将・馬超。武将の中から適当に選んだとか。この熱量はぜひ生で体験してほしい。彼らのエネルギーがあなたにどんな影響を与えたのか。また下部のコメント欄へ教えに来てください。

倉橋ヨエコ

待ち人は来ず、晴れ空は訪れず。おみくじの大凶みたいな現実でも、外へ飛び出していく。そうしてどうにか飛び出した外には、やっぱりつらい現実が待ち受けている。いつまでたっても雨空、人生なんてそんなもんだという諦めを歌った曲。諦めの底で行動を起こす。この矛盾に満ちた合理的でない選択こそ、人生のリアルな姿なのではないだろうか。

だからこそ、ただ突き抜けて明るいことを謳っている曲よりも、元気をもらえる。銀幕のむこう側ではなく、こちら側で歌ってくれているような気がして。

倉橋ヨエコの情報

倉橋ヨエコは愛媛県出身のシンガーソングライターだ。2008年に音楽活動を完全に引退(彼女の表現だと「廃業」)。彼女の中で、最高といえる作品が出来たから、それで潔く音楽活動を辞めた。こんな爽やかな幕切れがあるだろうか。

サンボマスター

サンボマスターは知ってるわい!という方も多いと思うが、このフジロックでの「美しき人間の日々」の映像を見ていない方がいたら、絶対にチェックしたほうがいい。歌がメチャクチャ熱いとか、演奏が上手すぎるとか、流れるようなMCの語りとか、サビの見たことないぐらいシンプルなコーラスとか。それら全ての最高が組み合わさった名演。これは邦ロックの歴史に残さなければならない。

サンボマスターの情報

東京で産声を上げた3人組バンド。3人の出身はバラバラです。Vo.山口はメッセージを叫ぶことが多いので、ライブでは知っている曲でもまた違う印象で聴けるんではないでしょうか。ロック好きのあんたがただからこそ、ぜひライブで見てほしい。

eastern youth

この強烈なざらつき。感情を射貫いてくるサウンドに乗せられるのは、希望のない現代を生きる、人々の闘争の姿だ。現代人の悲劇が街によってもたらされているなら、その底にさまよう大多数ともいうべき僕らは、意味なき命なのだろうか。しかしeathern youthは生命を讃える。生きてる、だからこそ戦いは続く。訳も分からず競争の中に放り込まれて、前も後ろも分からんくて、でも生きてる。そんな人生を歌った生命力を与える一曲。

Eastern Youthの情報

札幌で1988年(!)に結成した3ピースのオルタナティブ・ロックバンド。日本オルタナの初期から活躍する大ベテランだ。自らの生き様そのものともいうべき、貫き通したオルタナティブな音楽性。NUMBER GIRL向井秀徳をはじめ、邦ロックに与えた影響は計り知れない。

bloodthirsty butchers

eastern youthと並び立つオルタナの巨塔、bloodthirsty butchers(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)。NUMBER GIRLの田淵ひさ子は、ここでもオルタナティブなサウンドを鳴らしている。吉村秀樹のヴォーカルの熱量と田淵ひさ子のコーラスの透明感が、独自のノスタルジックな「エモ」を生んでいる。エモは共感であるとするならば、エモは郷愁でもあり、在りし日の青春を振り返る心境でもあるのかもしれない。

bloodthirsty butchersの情報

1986年に活動を始めた札幌のオルタナティブ・ロックバンド。日本のオルタナシーンが最初期に形成されたのが札幌だった。Gt.田渕ひさ子の夫であり作詞作曲を担っていたVo.吉村秀樹は、2013年に46歳の若さで死没。上記「デストロイヤー」を含むアルバム『Youth(青春)』が遺作となった。

彼が残した魂は、今も多くのロックバンドに引き継がれている。

おわりに

ここまで6組のバンドをご紹介してきた。マイアミパーティー,eastern youth,bloodthirsty butchersは札幌のバンドである。オルタナシーンが形成された札幌という地域性を考えれば、今後も彼らの音楽の影響を受けたバンドが出てくる可能性は高いだろう。

また別ジャンルだが、 生活者のラップともいうべきTHA BLUE HERBを育んだ土地でもある。こういった音楽を探されている方は、札幌というエリアに絞って音源を探すのも面白いかもしれない。

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