【引退ライブ向け】軽音部・サークルでコピーしたい別れのうた

  • 卒業・引退などでサークルから出ていく人、見送る人。最後に感情が乗せられる曲をみんなでやって、これまでの締めくくりにしよう。
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別れのうたに名曲あり

人生は別れの繰り返しだ。だからこそミュージシャンは「さよなら」を歌にしてきた。別れを歌うとき、人は素直になる。そんな理由があるからだろうか。別れのうたには、名曲が多い。

今回は大学の軽音サークルでよくコピーされているバンドで、誰かへの「さよなら」を歌ったものをお教えしたい。みなさんが人生の節目を目の前にされて、参考に出来るように。男性ヴォーカル/女性ヴォーカル問わず紹介していく。

Yogee New Waves「Climax Night」

大学生が愛するシティポップバンド・Yogee New Waves。彼らも結成当時は学生だった。終わっていくことへの名残惜しさを感じる「Climax Night」の歌詞。自分の手で幕を下ろす決断が、今日を最後の夜にする。

詞のメッセージだけでなく合唱しやすいパートや長いギターソロがあることと、ベースもソロパートとBメロの複雑なフレーズで見せ場があることで、引退ライブでやりやすい曲に仕上がっている。コード遣いのエモーショナルさと、ラストサビの高揚、そして最後の収束感をぜひコピーしてほしい。

天才バンド「Joy to the world!」

大阪が生んだエモーショナルアドリブセッションの応酬、天才バンド。Vo.奇妙礼太郎の透明な声が叫ぶメッセージは、大学生の卒業を歌っているとしか思えない。Aメロの歌詞、楽しいときが終わってしまう寂しさにこらえながらも、力強く未来を約束する。

コピーしやすさについても書いておこう。なんとコードが終始CとFの繰り返しなので、ギター初心者でもすぐ弾けてしまうセッション曲となっている。ソロや展開、メンバー構成を自由に変えられる曲構造の単純さがオススメの理由で、更にコードがシンプルなために歌詞が伝わりやすいという魅力もある。

クラムボン「タイムリミット」

口笛とアコギから始まるエモーショナルな展開。独自の音楽性を引っ提げて様々なフェスに参加し2000年代初頭から今に至るまで強い存在感を持ち続けるクラムボンが、男女ツインヴォーカルで別れを歌っている。「タイムリミット」で描かれる、どうしても言えなかった言葉に焦点を当てた切ない歌詞。どうして人は、大事な場面で言えないんだろう。

bonobos「GOLD」

ポスト・フィッシュマンズを脱し、様々なジャンルへと手を伸ばすbonobos。彼らが2009年にリリースした「GOLD」では、輝く日々の終わりが歌われている。人生という長いスパンでみればわずかな時間、短い季節。だけど天文学的な確率の中から出会えて、共に過ごせたことは、忘れがたいことで。だからこそ別れは、大きな人生のイベントになるのだ。それぞれの場所に散っていく仲間へ。

ザ・なつやすみバンド「せかいの車窓から」

ノスタルジックな曲を多数発表してきたピースフルな音色が魅力的なザ・なつやすみバンドから、旅立つ人の気持ちを歌う「せかいの車窓から」を聴いてほしい。Vo.中川理沙の細やかな想像力が生み出した言葉たち。思わず感情移入してしまう素直な心情を歌った詞に仕上がっている。

片想い「踊る理由」

合唱はエモーショナルだ。名インディーズレーベル・カクバリズムに所属するピースフルなバンドに、同レーベル所属のceroから、ヴォーカリスト・高城晶平がゲスト参加している。結構ビックリする展開がある曲なので、最後まで聴いてほしい。みんなで歌えて、みんなで楽しく夜を迎える。そんな終わりも良いんじゃありませんか?

andymori「ベースマン」

3ピースでできる別れのロックと言えばこれ。エモーショナルを体現する邦ロックの綺羅星・andymoriである。途中に出てくる学生会館の文字は、早稲田で結成された彼らにも輝かしい日々があったことを思わせる。大学でしか出会えなかった人たちとの別れを、同じ経験をした人の歌で飾るのはどうだろう。

never young beach「お別れの歌」

西海岸のはっぴぃえんどと呼ばれ、洒落たシティポップを鳴らしていたnever young beachの衝撃作。別れの寂しさを歌ったストレートなロック・ナンバーに仕上がっており、コピーもしやすそうだ。タイトルも素直に「お別れの歌」である。君との別れを惜しみながら、柄にもなく叫ぶvo.安部勇磨、その溢れだす感情を自分と重ね合わせよう。

SUPER BUTTER DOG「さよならCOLOR」

レキシやハナレグミが所属した伝説のバンド・SUPER BUTTER DOGが残したお別れ曲の金字塔。別れの寂しさに目を向けながらも、その先への想いを歌っている。何のための別れなのか、これからどこにいくのか。ボトルネック奏法がたゆたう間奏で、人は何を想うのか。

おわりに

最後にspotifyのプレイリストを貼っておく。今回ご紹介したものでspotifyにあったもの+それ以外の引退ライブにオススメの曲を詰め込んでおり、切ない清涼感が漂うLucie,too「最後の日」や別れに寂しさを感じながらも祝福するハンバートハンバート「おじさんと酒」などなど、名曲をご紹介。ぜひフォローしてほしい。

別れのうたが素直で、ストレートな曲になっていること、良く伝わったんじゃないだろうか。自分が一番感情移入出来る曲で、その最後を見届けてほしい。皆さんによき別れと、そして出会いがあらんことを。それでは。

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