ブルーノート・レコードとは?
ブルーノート・レコード(Blue Note Records)とは、ドイツ出身のアルフレッド・ライオンによって、1939年、ニューヨークで創設されたジャズのレコード会社です。アルフレッド・ライオンが手がけたレコードのシリーズは世界的に有名であり、マイルス・デイビス、セロニアス・モンク、アート・ブレイキー、ジョン・コルトレーンなど、多くの著名なミュージシャンによる演奏が記録されています。
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ブルーノートは最も人気があります。その理由として、独自のサウンドや秀逸なジャケット・デザインなどで、ブルーノートが築き上げてきた強固なブランド・イメージを挙げられます。
『クール・ストラッティン』
『クール・ストラッティン(Cool Struttin)』はソニー・クラーク(Sony Clark)が1958年に発表したアルバムです。このアルバムのジャケット・デザインは美しく、ストラッティン(struttin)とはもったいぶって歩いているという意味です。
メンバーはソニー・クラーク[P.]、アート・ファーマー[Tp.]、ジャッキー・マクリーン[As.]、ポール・チェンバース[Ba.]、フィリー・ジョー・ジョーンズ[Ds.]です。ピアノ、トランペット、アルトサックス、ベースのソロがあり、各々がしっかりと自己主張をしている印象です。
即興ソロを聞くことは、ジャズの醍醐味です。
『サムシン・エルス』
『サムシン・エルス』(Somethin’ Else)は、キャノンボール・アダレイが1958年に発表したアルバムです。ジャズのスタンダード「枯葉 (Autumn Leaves)」が演奏されています。マイルス・デイビス[Tp.]、キャノンボール・アダレイ[As.]、ハンク・ジョーンズ[P.]、サム・ジョーンズ[Ba.]、アート・ブレイキー[Ds.]らによって演奏され、現在も多くのジャズファンに愛され続けている1枚です。
タイトル曲でもある「枯葉」は、マイナー調のテンポの長いイントロに始まり、マイルス・デイビスの緊張感のあるミュート・トランペットで奏でるテーマからキャノンボール・アダレイの華麗なサックス・ソロへと続いています。
ジャズを初めて聴くなら、このアルバムもオススメします。
『ブルー・トレイン』
『ブルー・トレイン』(Blue Train)は、ジャズ・サックス奏者のジョン・コルトレーンが1957年に発表したアルバムです。彼のリーダーアルバムとしては唯一ブルーノートから発売された作品です。レコード番号は1577です。ブルーノートのアルバムの中でも人気の高い「1500番台」のシリーズです。
演奏メンバーはジョン・コルトレーン[Ts.]、リー・モルガン[Tp.]、カーティス・フラー[Tb.]、ケニー・ドリュー[Ba.]、ポール・チェンバース[Ba.]、フィリー・ジョー・ジョーンズ[Ds.]です。『ブルー・トレイン』には、5曲収録されていて、そのうちの4曲はコルトレーンのオリジナルです。そして、彼の圧倒的な即興演奏も聴くことができます。
この『ブルー・トレイン』が録音されたのは1957年9月15日、アメリカはブラックパワー・ムーブメントの渦中にありました。この作品の中には、ライブが終わっても一人でサックスを吹き続けていた生真面目なコルトレーンの、熱と魂が今も生き続けているように感じます。
『モーニン』
『モーニン(Moanin’)』は、ジャズ・ドラマーのアート・ブレイキーが1958年に発表したアルバムです。本作はレコード番号4003、ブルーノートの中でも人気の高い「4000番台シリーズ」の一つとして知られています。
本作は、アート・ブレイキー[Ds.]、ベニー・ゴルソン[Ts.]、リー・モルガン[Tp.]、ボビー・ティモンズ[P.]、ジミー・メリット[Ba.]によって演奏されています。アート・ブレイキーはザ・ジャズメッセンジャーズというバンドのリーダーとして長年に渡って、ファンキーなジャズ(ハード・バップ)を演奏していました。
ジャズの名盤としてもよく紹介されています。
『ノラ・ジョーンズ』
アメリカ出身のノラ・ジョーンズ(Norah Jones)はピアノで弾き語るジャズ・シンガーで、デビュー・アルバム『Come away with me』(邦題:『ノラ・ジョーンズ』)をブルーノートから2002年にリリースしています。このジャンルの中ではかなり聴きやすい方ですので、ジャズをまだ聴き慣れていない人の入り口として最適です。
まず歌があること、そして長くなりがちなジャズにおいて全曲2~4分台に収まっていることが、聴きやすさの理由です。
おわりに
今回はジャズの名盤5選を中心に、ブルーノートについて述べてきました。これらの5作品は、ジャズ界にそびえ立つ青い巨塔のスケールを、「感覚」で知るための手助けにしかなりません。しかし、ブルーノートという世界の扉を開けようとしているあなたにとっては必聴の代表作です。
まずは何度も聴いてみてください。ブルーノートがいかに魅力的なレーベルであり、音楽的に素晴らしいことが理解できるはずです。
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