奇才?天才?シンガーソングライター「井上涼」

  • 音楽・イラスト・編集など様々な製作活動のほとんどを一人でこなす「井上涼」というアーティストがいる。シンガーソングライターとしての「井上涼」に迫ってみた。
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井上涼とは

「井上涼」という人物をご存知だろうか?

 

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井上涼さん(@dvd_emiko)がシェアした投稿 – 2018年 7月月10日午前5時48分PDT

金沢美術工芸大学でデザインを学び、卒業以降は複数の映像系のコンテストで入賞、個展やライブを定期的に開催し、現在ではNHKの「びじゅチューン!」という番組で、メインパーソナリティを務める、作詞・作曲・歌・イラスト・アニメーションなど様々な創作作業のほとんどを一人でこなす新進気鋭のアーティストだ。

彼が生み出す創作物には独特の世界観があり、詞・曲・歌・イラスト全てにおいて非常に中毒性が高いものとなっている。

今回は、その中毒性が高い世界観を通して彼のシンガーソングライターとしての実力について紹介したいと思う。

個性溢れる作詞力

「井上涼」が紡ぎ出す詞の世界は、テーマへの切り口やストーリー構成が特徴的で、尚且つ言葉選びもポップで全体的に平和な内容のものが多い。

例えば『武蔵の遅刻理由』

ビジュチューン❕武蔵❕

宮本武蔵と佐々木小次郎の『巌流島の戦い』での宮本武蔵遅刻説を非常に面白い切り口で描いており、『巌流島の戦い』というテーマを、平和的で何だかホッコリするストーリーに仕上げている。彼のユニークな感性が垣間見える作品である。

次に『何にでも牛乳を注ぐ女』

何にでも牛乳を注ぐ女

フェルメールの「牛乳を注ぐ女」が豊かな想像力によってユニークなストーリーに仕上がっており、社員食堂を舞台にベテラン調理師との戦いを繰り広げるという設定が現代的で面白い。

この発想力はどこからくるのか?

彼は10代の頃、兵庫県の田舎に住んでいたのだが、当時はインターネットもなく彼が見たいと思う本やアニメは中々見れなかった。そこで、新聞に載っているアニメの話のタイトルからストーリーを妄想していたのである。この時の経験が、彼の発想力を育んだと考えられる。

さらに彼は創作のテーマについて、思い付いたことには蓋をせず、外に出してしまうことが大事だと語っている。こういった彼の「思い付いたことを頭の中で殺さない」という考え方も、発想力に繋がっているのだろう。

彼が語った作詞のプロセスは以下の通り。まず歌詞を書き起こしてテキストとにらめっこし、「面白い部分」や「言葉で遊べる箇所」や「韻を踏めるところ」などを考えて組み合わせていく。このプロセスと彼独自の発想力でユニークな歌詞の世界が構築されているのである。

キャッチーな作曲センス

「井上涼」の作る曲は非常にキャッチーで、ジャンルに囚われない不思議な魅力を持っている。編曲も自ら行っており、打ち込み感の強いチープな音も魅力の1つである。

まずはこちらの曲を聴いて彼の作曲センスを体験してほしい。

クラフトひとくちモッツァレラ「分身の術」篇 30秒

これは、「クラフト ひとくちフレッシュモッツァレラ」というモッツァレラチーズのCM曲。

読者の中には聴き終わった瞬間に口ずさんでいる方もいると思う。1分にも満たない時間で記憶に刷り込まれるほどキャッチーで覚えやすく、耳に残るメロディだということなのである。

彼は曲作りにおいて「キャッチーであること」を大事にしており、J-POPと同じメソッドを使用して曲作りを行っていると語っている。

高校時代に所属した吹奏楽部での経験が、この作曲センスを培ったのだろう。この時に、音楽は複数のパーツから出来上がっており、そのパーツを作ることで曲を作れることを学んだと彼は語っている。この考え方をもとに、大学入学後は実際に曲を作るようになった。

この「曲はパーツを作れれば完成できる」という理論、理解はしやすいが実際に形にするとなると相当に難しい。パーツを繋ぎ合わせるセンスと、ある程度の音楽に対する知識が必要だからである。

クセになる歌声

ここまで、いくつかの曲を聴いた読者の方にはお分かりいただけたと思うが、「井上涼」の特徴的な歌声は1度聴いたら中々頭から離れない。

彼の歌は、声の音域が広いわけではなく、決して上手いわけでもない、しかし何故かクセになる歌声なのだ。もはや「上手い」とか「下手」であるとか、そういった物差しでは推し量ることができない次元の歌だと言わざるを得ない。その彼の歌が聴く者を楽しく平和な気持ちにさせ心を癒し、さらには彼の作る曲との相乗効果をもたらし、とてつもない中毒性を生み出しているのである。

オススメの中毒曲5選

ここで、「井上涼」の楽曲の中から魅力が際立っている5曲を紹介したい。

『あしゅらコーラス』

アシュラコーラス

「あしゅらコーラス」というタイトルだけあって彼自身がコーラスを入れているのだが、このコーラスの響きが何とも言えず平和な気持ちにさせてくれる1曲。このメロディラインも、肩の力が抜けて心地いい。

『噴火する背中』

富士御神火文黒黄羅紗陣羽織(ふじごしんかもんくろきらしゃじんばおり

夫婦間でよくある光景を「富士御神火文黒黄羅紗陣羽織」に絡めて微笑ましくコミカルに描かれている。切り口が面白い曲である。

『鮭ミラーボール』

鮭ミラーボール 《びじゅチューン!》

彼の脱力系のハイトーンボイスが秀逸な1曲。鮭+ミラーボールという謎の設定も面白い。

『YADOKARI』

YADOKARI

印象的なベース音に彼の可愛らしい声が良いコントラストになっている1曲。歌のリズムも心地よい違和感があって癖になる。

『鳥獣戯画ジム』

「鳥獣戯画ジム」

「鳥獣人物戯画」をジムに見立て、そこに「美しくなりたい」という気持ちが過剰な方向にいってしまうという女性の行動を上手く絡めて表現されている。音楽のセオリーを覆すように、1拍にたくさんの言葉を入れるアプローチも面白い。

まとめ

「井上涼」の創作する楽曲と唯一無二の歌声、彼にしか作り出すことができない世界観に触れていただいた。ここまで読み進めていただいた読者にシンガーソングライターとしての「井上涼」の魅力が伝わっただろうか?

今、もしもアナタの頭の中に彼の楽曲が流れているなら……それは彼の魅力が十分に伝わった証拠である。アナタはもう「井上涼」の中毒性にやられているということだ。

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