台湾のインディーポップ/シティポップ、言葉の響きが可愛い件

言語の響きが音楽に与える影響は大きい。そして女の子が話す中国語は可愛い。だからこそ女声×中国語×インディーポップは相性がいいのだ。聴いてみよう。
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中国語が可愛い

先日、台湾に旅行に行った。台湾の人は文化的に声が大きく、どこか威圧的に感じる喋り方だ。だからイカツイ音の言語だと思っていたが、コンビニでレジの女の子の声を聴いたときにあることに気付く。

女の子の話す中国語はカワイイ。

そして街で流れる中国語の音楽に耳を傾けていると、ふと思った。中国語とポップスって相性いいのでは?

帰国後、中国語のインディーポップを探し、聴きこんでいく。はまった。相性の良さを確信したので皆さんにもご紹介させていただきたい。

大象體操(エレファントジム)

中国語圏のバンドで唯一日本でも知名度があるのが、台湾は高雄出身の3ピースマスロックバンド、大象體操だろう。お洒落なMVにインディーな音使いと、中国語の響きが要になる可愛らしい歌声。

中国語は日本語とも英語とも違って、フランス語的に流麗な音にすこし牧歌的な要素を足した風に聴こえる。

ちなみに日本語にしたverがこちら。全く印象が違う。動画の女性は大象體操でヴォーカルを取るティフ、ベースが上手いだけでなく弾きながら歌える器用さが素敵だ。

閃閃閃閃(ザ・シャイン&シャイン&シャイン&シャイン)

イカツイ名前が目につく。彼女たちは音使いがLo-Fiなエレクトロ・インディーポップバンドだ。若い女性が話す中国語に特有のどこか媚びるような語尾。その響きはポップスと相性が良い。

ヴォーカルを取るミュコ・ミュコは台湾で人気の電子音楽家で、シンセだけでなくゲームボーイやオモチャの楽器まで駆使して曲を作る面白いミュージシャンである。

同じ「四月物語」だが、ライブだとテンションが上がりすぎて若干カオスになるらしい。お客さんとの距離が近い良いライブ映像だ。銀杏BOYZ的青春パンクな盛り上がり方である。

女孩與機器人(ザ・ガールズ・アンド・ロボッツ)

エレクトロニカ×ポップな3ピースバンド。サビで英語が出てくるので響きの比較もしやすいんじゃないだろうか。中国語なまりの英語も、どこか響きが可愛いけども。ドリーミーなサウンドが雲のように捉えどころのないヴォーカルと合わさって、僕らを白昼夢の中へと誘う。

素晴らしいクオリティーゆえかAmazonではCDが高騰している。台湾に旅行する方は買ってきた方が良いかもしれない。

雀斑(フレックルズ)

そばかすを意味する中国語を冠したバンドが鳴らすのは、台湾発の流麗シティ・ポップ。中国語はアーバンなものと牧歌的なものを融合させたような独特の響きなので、温かみのある音楽では特に映える。

サビで英語に変わるのは、あらゆる場所に漢字と英語が併記される台湾らしい展開だ。ラストに出てくる男声ラップ、ペイヴメントのスティ―ヴン・マルクマスがラップに目覚めたらこうなるんじゃないかという”分かってる感”が素晴らしい。

2005年に一枚のアルバムを残し解散していたが、シティポップ人気の高まりを受けて2014年に再結成。方々から高評価の2ndアルバム”Imperfect Lover”をリリースした。

渣泥(ザニ)

ヴォーカルの顔がPerfumeのあの人に似てる台湾の次世代型シティポップバンド。お洒落な響きだけでなく、メジャーシーンに羽ばたいていけそうなポップさも併せ持っている。どこか椎名林檎的なハスキーさが心地いい。あまり声を張り上げないのは台湾女声ヴォーカルの特徴か。

ベースはメタルバンドをやっているらしく、風貌がすごいことになっている。

甜約翰 (スウィート・ジョン)

男女混声インディー・ポップを囁く台湾/台南出身のバンド。気が付けばベッドルームから飛び出して、壮大な青空の元を飛び回っているようなスケール感のある楽曲で、聴きごたえがある。

台湾のカルチャーが日本と親和するのか、アジアの血なのか、僕らと共通する感性も多かったように思う。

PiA(吳蓓雅)

台湾の女性シンガーソングライターPiAが、香港のインストバンドPrune Deer(話梅鹿)とコラボレーションした楽曲。テクニカル×キャッチーというマスポップ的アプローチの中で、リズミカルにはねる言葉たち。「台湾の水やり系シンガーソングライター」というキャッチコピーで日本にも進出中で、2018年には『PiAの日本語、超ヤバイ』という全日本語詞のミニアルバムもリリースしている。

ちなみに日本語での曲はこんな感じ。パーティーのBGMとして流したくなるコミカルさ。

海豚刑警(イルカポリス)

サブカルチャーを感じるMV、可愛く媚びるような台湾語の響き。男女ツインボーカルにより加味される圧倒的な青春感とメンバーそれぞれの個性的なキャラクターが印象的なイルカポリス。そもそもイルカって日本語じゃないのか、なんでそんな読み方なんだろう。2023年に来日した際は、女声ボーカル・Markoが頑張って練習した日本語でMCをしてて最高だった。みんなメチャクチャ天真爛漫で、その感じが曲にも反映されているのかどのタイミングで聴いても元気をもらえる。

おわりに

台湾は音楽が盛んで、オールジャンルに素晴らしいインディーズバンドがいるという、アジアのポップカルチャーを牽引する国だ。だからこそ台湾語の響きが素晴らしい楽曲も探しやすかった。しかし今度はまったく違うシーンらしい中国に目を向けて音楽を探してみようかと思う。中国はGoogleやYouTubeが使えないため、情報を検索するのが難しいが色々と試してみよう。

この記事を気に入ってくださったあなた。またぜひ戻ってきてください。それまでに良い記事を用意しておきます。それでは。

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