生音HIPHOP Ovall、色々な場面で聴きたくなる

3人は別々の道へ。

もともとソロ活動の多かった3人は2013年に活動休止。そして2017年に活動再開。休止期間中も3人は精力的に活動していた。ソロ活動に専念したいから休止したのかもしれない。そしてこの間に、それぞれのプロデューサーとしての才能が花開く。

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drawing

繰り返しになるが、Ovallの魅力は全員が編曲までこなせる作曲家だということ。ドラムのmabanuaも一人でガンガン曲を作り、演奏する。かなり黒いビートのエレクトロニカを発表しており、日本人らしくない音楽を、ブラックミュージックが邦楽チャートで流行り始める前から発表してきた。

すでに100曲以上のプロデュースをこなし、2010年代以降のトレンドを作り上げたクリエイターの一人と目されているmabanua。お茶の間で知らないうちに彼の作品を耳にしているはずだ。

Lotus Flower

ベースのShingo Suzukiもいい感じのビートを発表して海外から称賛されたり、藤原さくらのアルバムに参加したり、環ROYに曲を提供したりといろいろやっている。矢野顕子やKREVAら大物ミュージシャンの作品にも、編曲とベース奏者の両面から関わっている。mabanuaもShingo Suzukiも、この時代には珍しく色々な楽器を自ら演奏して録音しており、その「生音」で構成されるトラックが世界から評価されている。

Gt.関口シンゴ

関口シンゴもまたプロデュース業で活躍している。あいみょんを初めとして多数のミュージシャンの編曲を担当している彼の仕事の中なら、一つおすすめの作品をご紹介させていただこう。サーフ・ロック的な緩く、やわらかい音の中で語り合う男女。なめらかな音使いに舌足らずの英語。普遍的なかわいらしさがキーとなって、どんな場面でも明るい気持ちにさせてくれる、楽曲に仕上がっている。

おわりに

origami PRODUCTIONSが日本のジャムであったりインストのシーンを支え、色々なジャンルを影から支えてる所があると思っています。彼らの活動をチェックしといて損はなさそう。追い続けたいと思います。

それでは良い夢を。

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