Ajisai/Ametsub
梅雨の風情漂うAjisaiという曲です。透明感のあるサウンドは、しとしと降る雨…グレーの世界…忍び寄るカタツムリ…。この透明感のある音色はいったいどんな楽器の音で、どんな人たちが鳴らすんだろう。そんな想像も雨音と共に広がっていきます。
Miss Teardrop/Felix Laband
南アフリカの引きこもりが作った退廃の世界。雨が降ると聴きたくなります。チルな雰囲気の中にある暗さと、メッセージ性の強いジャケットが印象的です。
中古品も残り少なく、新品の価格が高騰している(Amazonはなんと1万円超!)ので、CDで欲しい方は早めに入手しておいた方が良いかもしれません。
Green Gold Grey/ 蓮沼執太 & U-zhaan feat. Arto Lindsay
インドの伝統的な打楽器・タブラを操るU-zhaanと、蓮沼執太、日本大好きアートリンゼイのコラボ曲。タブラの音って雨っぽいですよね。インドなのにね。ささやくような歌声が、優しい雨音と重なります。
Armando is a Velociwapta/They Mean Us
ポストロック寄りの音源もご紹介。同名・同ジャンルのアルバムがあるせいで検索にヒットしない悲しいバンド。雨脚が強まっていくような曲の展開に、感情も揺らされます。
音符の港/THE BED ROOM TAPE feat. Gotch
ミニマルな中で緻密に組み合わされる音像が特徴的な1曲。出てくる音のチョイスが絶妙で気持ち良いです。ASIAN KUNG-FU GENERATIONのゴッチが参加し、いつもより低い声で歌っています。ピアノはゲスの極み乙女のキーボード担当・ちゃんMARI。気合の入ったコラボ。
Twilight/Lusine
メランコリックながらもダンスミュージックの要素も感じられる1曲。こもったようなビートが曇り空に似合います。乾いた囁き声が歌い上げる情景には、どこか神聖さすら感じられます。
kupu kupu/asana
暖かく、懐かしく、そしてどこか物悲しい…。サウンドの中心を担う金属音はなんとバリ島の伝統楽器ガムランです。名古屋在住、浅野祐介を中心としたプロジェクト・asanaの1曲。「kupu kupu」という、謎めきながらも言いえて妙という曲名も素敵です。
特に4枚目のアルバム、Suarは当時はあまり理解して貰えませんでしたが、ポストロック的な枠を超え、ガムラン、アフロポリ、アフロビートやラーガ、ブラジル音楽の影響などを消化したハイブリッドな意欲作として今の耳にこそ受け入れて貰える内容だと思っています。良かったら聴いてみてください。
— 浅野 裕介 (@asana_73) 2018年4月30日
浅野の音楽は世界を駆け巡ったような気持ちになるので、雨降りでお出かけが出来ない日にオススメですよ。
おわりに
雨降りの中では、その日にしか出来ないような音楽体験があります。雨を吹き飛ばすような明るい楽曲も良いですが、雨に浸るのもまた一興。ゆっくりお茶でも飲みながら、今日紹介した人たちの音源を探ってみてください。きっとあなただけの雨の曲が見つかります。それでは。
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