大変革を経て、ギターマガジンが「面白い雑誌」になっている件

ギターマガジンが2016年に打ち出した大変革。急激に面白くなった紙面の秘密と、オススメ回について解説。

ここ何年間かでギターマガジン、急激に面白くなっている

ギターマガジンといえば、1980年に創刊したギタリスト向け雑誌の大家である。ギターを演奏する人であれば、本屋で手に取ったことも多いのではないだろうか。40年以上にわたって発刊されてきたこの雑誌は、実は2016年8月を境に大幅に編集方針が切り替わった。実際に比較してみると、違いが分かりやすい。

2016年7月以前のギターマガジン

2016年7月号以前のギターマガジンは、特定のギタリストに注目した紙面構成だった。たいていの場合、表紙には著名なギタリストの写真が使われ、様々なギタリストへのインタビュー記事や、簡単なTAB譜などがのっている。そんな雑誌だった。

写真の掲載が出来ないジャニーズ所属である堂本剛の特集回では、Amazonでの表紙がシルエットになっている

2016年8月以降のギターマガジン

2016年8月にギターマガジンの編集方針は「大特集主義」へと変わった。100ページを超える特集を行い、ギターという楽器を取り巻く環境や歴史に迫るような、特定のテーマにフォーカスした紙面構成に切り替わったのだ。

表紙を見れば一目瞭然で、ギタリストではなく、その回に通底するテーマが描かれるようになった。もちろん2016年8月以降、すべての回がそうなったわけではなく、ギタリスト表紙の回もあるが、圧倒的に「大特集主義」のもと組まれている回が多い。この編集方針に切り替えてから、売り上げがかなり伸びているそうだ

編集方針が切り替わった2016年8月号は「逆襲のジャズマスター」がテーマだった

アマゾン Kindle Unlimitedで読めるようになった

しかもギターマガジンは、多くの雑誌が月額980円で読み放題のKindle Unlimitedでバックナンバーを含めて読める。確認した範囲だと、編集方針が切り替わった2016年8月以降のものはほとんど全て読めるようだ。ギターマガジンは1冊800円ほどなので、ギターマガジンを毎月読むだけで、Kindle Unlimitedの料金がほぼ元が取れてしまう。なんという大盤振る舞い。

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筆者が確認した2023年9月現在では、初めて利用する方は最初の30日が無料。雑誌やマンガを読み漁ろう。

※著作権の関係で楽譜が電子版に収録されていないことが多いため注意

ギターマガジンのオススメバックナンバー

2016年8月以降はKindle Unlimitedで読めるということで、8月以降で面白かった回をいくつかピックアップしてご紹介したい。

2017年8月号「ニッポンの偉大なギタリスト100」


500人のギタリストにアンケートを取ってランキング付けした、日本人ギタリストトップ100を決める特集。一人で読んで一喜一憂するもよし、友達と読んでも盛り上がるもよしの名企画だった。今を時めくギタリストたちが、どのギタリストを推しているのかも分かって面白い。

2019年4月号「シティ・ポップを彩ったカッティング・ギターの名手たち」

ギターヒーロー的な像とはまた違う、邦楽カッティング・ギターの名手たちを特集した回。テーマ設定が渋い!世界中で日本のシティポップが再注目されている中で、この特集を組んでくるギターマガジン。素晴らしい。

2019年11月号「J-POP 黄金伝説」

同じく邦楽を支えたギターの名手たちに着目しつつ、本当にコアな部分に着目したのがこの特集。J-POPの裏で鳴っているギターに着目して、それだけで特集を組んでしまうという挑戦。ハードロックやフュージョンのギターヒーローたちが表紙を飾っていた頃のギターマガジンから比べると、ずいぶん遠くまで来たんだなという感覚になる。

2020年4月号「もしも、ペダル3台だけでボードを組むなら?」


どうやったらこんな企画思いつくんだ。プロギタリスト50人に、エフェクター3台だけのペダルボードを組んでもらう企画。音作りのコツや、そのギタリストにとってどういったサウンドが重視されているかが浮き彫りになるという、非常に面白い内容。相当に反響があったのか「続・もしも、ペダル3台だけでボードを組むなら?」という続編企画も、2022年1月号で出版されている。

表紙もカッコよくなっている

2016年8月以降も、ギタリストやバンドに着目した回が出されることもあるのだが、以前よりもそのバンドやギタリストが深堀りされるようになった。また表紙も非常にお洒落でカッコよくなっており、結局紙媒体も買ってしまうのである

例えば、2021年6月号の「my bloody valentineのケビン・シールズ」をテーマにした回は、もはや新印象派の絵画のようになっているケビンの姿が描かれている。


2019年9月号「ナンバーガール」回の表紙もいい。飾り気のない服でメチャクチャ自然体な二人が、ファッション誌的な良さを出している。

特集内容も「90年台オルタナ革命」とか「ファンキー・ブルース」、「ジャマイカ 楽園のギタリストたち」など射程が広いジャンル解説回があったかと思えば、まさかのBOSSの名エフェクター「Metal Zone」に注目したピンポイントな回があったりなど、面白いテーマの宝庫になっている。

かつてのギターマガジンからは想像できない衝撃的な表紙
よりコアに、より面白く変わったギターマガジンを、ぜひ読んでみてほしい。それでは。

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今回ご紹介した特集回の内、2016年7月以前の3冊以外は全てKindle Unlimitedで読める。初めての利用の場合、最初の30日は無料で体験できるので、この機会にご活用ください。

ギターマガジンの歴史を振り返る回も面白い。

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