【Ovall】関口シンゴの機材を調査 シールドにもこだわり有!?

あいみょんや藤原さくらへのプロデュースワークや、米津玄師「感電」へのギタリストとしての参加で知名度を高める一方、バンド・Ovallとして国内外で高い評価を得ている関口シンゴ。彼のソフトで暖かみのある音の秘密に迫る、機材調査企画。
スポンサーリンク

関口シンゴの使用しているギターはオーダーメイド?

ROZEO Shingo Sekiguchi Model

関口シンゴのメインギター。カーリーメイプルのボディに、マホガニーのネックのセミアコ。Ovallで使っているのもこちらのギターとのこと。筆者も同じくセミアコタイプ(内部に空洞のあるエレキギター)のギターを使っているのだが、音が柔らかい反面、エフェクターと合わせづらいという難点がある。この関口シンゴモデルのギターにはそういった欠点がなく、ほとんどのギターで第一線で活躍する取り回しやすいギターとのことだ。

なお色や形だけでなく、ピックアップや木材まで全て関口シンゴ本人が使っているものと同じ仕様のものが購入可能とのこと(※細部に違いあり、生産数が少ないためご注意ください)。

Epiphone Casino(エピフォン・カジノ)

 

この投稿をInstagramで見る

 

関口シンゴ(@shingo.sekiguchi)がシェアした投稿

フルアコなので生音でもそれなりに音量が出るため、部屋での練習によく使うとのことで、Instagramの配信でもよく登場する。お世話になっていたリペアマンから譲り受けたヴィンテージの一品。fホールよりオレンジ色のラベルが覗いているため、80年代後半~90年代後半に寺田楽器により制作されていた日本製のエピフォン・カジノだと思われる。ビートルズを始めとして数々のミュージシャンに愛された名器。

ブリッジが金属製ではなく、柿の木を使った木製に変えている(リペアマン自作)。この木製ブリッジにより、暖かい音がより柔らかくなっているとのこと。

Taylor 314ce

 

この投稿をInstagramで見る

 

関口シンゴ(@shingo.sekiguchi)がシェアした投稿

関口シンゴの愛用するアコースティック・ギター。サイド・バックにサペリという木材を使用している。彼がこの機種を選んだ理由の一つに、アンダーサドルにピエゾピックアップを搭載したエレアコの弱点である、音のパキパキ感が解消されていることが挙げられている。ソフトな音色を志向する関口シンゴのスタイルにマッチしているのだろう。

その他のギター

スティーヴィー・レイヴォーンモデル使用

Fender製の赤いテレキャスター・シンライン(2012年 Limited Model American Vintageシリーズ、ピックアップはワイドレンジ・ハムバッキング)と、スティーヴィー・レイ・ヴォーンモデルのFenderのサンバースト(オレンジのグラデーション)のストラトキャスターを使用している。

基本的には関口シンゴのソフトなピッキングと相性の良い柔らかい音のギターを使う傾向にあるようなので、音の太いレイ・ヴォーンモデルを持っていることに驚きがあるが、これは彼がレイヴォーンを敬愛し高校生頃に購入したモデルとのこと。

ibanez AZ-N

 

この投稿をInstagramで見る

 

関口シンゴ(@shingo.sekiguchi)がシェアした投稿

2020年末に一番手前の青色のIbanez AZ-N(未発売の新モデル)が所有ギターに加わったようだ。Ibanezといえばメタルやフュージョンなど速弾き系ギタリストに愛されるイメージがあるかもしれないが、今回のAZ-Nはネオソウルやジャズなどでの使用を想定し、凝ったクリーントーンを実装した意欲作だ。

2021年の夏頃に発売されるギターだが、関口シンゴがその演奏動画をIbanez公式より一早く公開している。Ibanezらしからぬ、というと失礼かもしれないが、昨今広まりつつある「チルギター」の文脈での活躍が想定される美しい音色である。

関口シンゴの使用しているエフェクター

ワウペダル:Budda社 Wahペダル

左が関口シンゴが使っている旧モデル

BUDDA社が生み出した名ワウ・ペダル。レニー・クラヴィッツやエリック・ジョンソン、松本孝弘らも愛用しており、関口シンゴが使っているのはこちらの旧モデルだ

ソフトにエフェクトがかかりつつ音抜けもいいとのことで、愛用されている。またワウペダルを深くかけた状態にしてフィルターとして使う場合も多いようだ。HIPHOP風のLo-Fiなサウンドは関口シンゴのスタイルの特徴の一つだが、その音がこのワウペダルを全開にした状態で作られているとのこと

マルチエフェクター:HX EFFECTS LINE6

足元にLINE6のみのライブ、かなり作りこまれた音

6つのエフェクターを同時に使える便利なマルチ・エフェクター。ギターシンセやモジュレーションなど、コンパクトでは手の届かないところもカバーしており、Ovallのライブは基本的にこのエフェクターだけで成立しているとのこと。関口シンゴのスタイルだと最後にループステーションを入れることも多いようだ。

マルチエフェクターの中ではかなりいいお値段がするほうだと思うが、それでもこの動画のような音が作れるなら(=コンパクトエフェクターを何台も買うくらいなら)、価値が見い出せるのではないだろうか。

ディレイ:BOSS DD-20 Giga Delay

関口シンゴの愛用するディレイ。定番モデルの一つだが、ツイン・ペダルになっていることでかなり自由な設計になっていて、ディレイ音を残したままメモリーを切り替えたり、エフェクトをオフにしたり出来るため使い勝手がいい

その他のエフェクター

オーバードライブは抜けの良いHUMAN GEARのFINE Overdriveを使っているとのこと。

またリバーブとしてstrymonのFLINTを愛用しており、関口シンゴが日常的に行っている配信などでも出番があるようだ。

関口シンゴの使用しているシールド・弦

シールド:KLOTZ Joe Bonamassa Signature

ドイツの老舗KLOTZ社が販売している、ジョーボナマッサ(ギタリスト)のモデルを愛用している。原音に忠実なものを、ということでこちらのシールドを選んだとのこと。高品質なシールドながら、お手頃価格であるため試しやすい一品。特定のギタリストに紐づいたシールドが、ある程度抑えられた値段で販売されている。素晴らしいことだ。またゴールドのプラグもお洒落で、見栄えもいい。

弦:エリクサー ライトゲージ .010-.046

弦は定番ともいえるエリクサーのライトゲージを愛用。アコギもエリクサー製の弦を使っているとのこと。コーティング弦なので、さびにくいだけでなくスライドで演奏する際にも滑らかな印象。

ピック:Fender Heavy

メインで使っているのはFenderのティアドロップ型のHeavy(厚さ約1mm)のピック。ただしカッティングやアコギの演奏時には同じ形のMedium(Heavyより薄い)のピックを使い、音の軽さを調整しているとのこと。

おわりに

関口シンゴが人生をかけて選んできた機材をご紹介した。上記の情報で関口シンゴの音により近づくことが出来るだろう。ただギターの音は、機材だけでなくピッキングの方法(=弦の弾き方)による部分も大きいと考えられるので、関口シンゴ本人によるピッキング解説動画を掲載しておく。

皆さんの参考になっていれば幸いです。良きギターライフを。

コメント

タイトルとURLをコピーしました