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ずっと真夜中で良いのに。について
ずっと真夜中で良いのに。はボーカル・作詞・作曲を務めるACAねを中心にしたバンド。メンバーやパートも流動的に移り変わる。個人的な印象としては、菰口雄矢・二家本亮介のような超絶ミュージシャンが参加することで生まれている圧倒的な技巧と、本来楽器ではないオープンリールを使って演奏するユニットOpen Reel Ensembleなどが参加することで生まれているアングラ感、この二つを印象的な歌メロと曲展開で見事にまとめている人たち。
家電製品で演奏とかするヤバいバンドなのに、200万人以上spotifyの月間リスナーがいるという、インディーとメジャーの橋渡し的なパワーを持っている。今回はそのなかから、中心人物であるACAねの使用しているギターや機材の情報をお届けしたい。
ACAねの使用ギター①Fender Stratocaster
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直近で行われた「名巧は愚なるが如し」ツアーで使用されたストラトキャスター。ところどころ塗装が剥げている。
色はACAねがInstagramで「ドンキ。ドンペン。同色。」と書いているので、青色(=レイク・プラシッド・ブルー)ではないかと思われるところ。仕様としては
- スモールヘッド=1965年よりも前のモデル
- 指盤がローズウッド=60年代のモデルか
- カラーがレイク・プラシッド・ブルー=1960年以降のモデル
これらから1960年代前半のモデルと思われるが、ヴィンテージ品なのかそれを再現したものなのかは不明。
ACAねの使用ギター②fano guitars RB6
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2024年中旬に行われていたやきやきヤンキーツアー2~スナネコ建設の磨き仕上げの頃は、fano guitarsのRB6が使われている。カラーリングは赤っぽいものが採用。fano guitarsはアメリカの自社工房で生産されているハイエンドギターで、リッケンバッカーをモチーフにしたRB6についてはKing Gnuの常田大希が「白日」のMVで弾いていたので覚えている方も多いのではないだろうか。

FenderとGibsonのいいとこどりを目指した、多くのプロに信頼されるギター。
ACAねの使用ギター③GRETSCH G6118T-60
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更に前のツアーではGretschのギターが使われている。2-Tone Smoke Greenという珍しいグリーン系のボディ+ピックアップのG6118T-60は、グレッチの75周年を記念してリリースされたモデル。
こういう限定モデルはおそらくもう、USED品でないと手に入らないと思われる。
ACAねの使用ギター④ Collings OM1
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同じくやきやきヤンキーツアー2からアコギのメインになったのがCollings OM1。ライブはもちろん弾き語り配信などでも使用されている。
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絶妙に心地いい倍音が出ているギター。Collings Guitarsのギターは全てマスタールシアーであるブルース・ヴァンウォルトにより木材が選定されているとのことで、QUEENのブライアン・メイが使っていたことでも知られている。いわゆる究極のアコギの一つともいえるのではないだろうか。価格帯としては80~150万ほどで取引されているが、そもそも流通量が少ないので手に入れること自体難しそうなギターである。
ACAねの使用 扇風機:和田 永制作の扇風琴
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ずっと真夜中で良いのに。のライブに行ったら見たことがあると思うのだが、ACAねはいつも扇風機でソロ演奏をする。この楽器は扇風琴と名付けられていて、ずっと真夜中で良いのに。にも参加している和田 永(Open Reel Ensemble/ELECTRONICOS FANTASTICOS!)が作り上げた楽器だ。
これは扇風機の裏に取り付けられたライトの光を、扇風機の羽が回転数に応じて遮り、その明滅する光をセンサー(光ピック)で電気信号として拾うことで音程を変えさせているらしい(音程は円盤に穴をあけて羽に取り付けることで調整)。なので扇風機の弱・中・強ボタンを押すと転調する。自作している方もいるのだが、どうやら扇風機・懐中電灯(光源)・ソーラーパネル式の電卓などで組み合わせて製作していた(和田 永の作り方と同じかは不明)。
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ライブでも超絶盛り上がってしまう扇風機パート、手に入れるには自作しかなさそう。
ACAねの使用マイク①:Chandler Limited REDD MICROPHONE
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レコーディング時にはChandler LimitedのREDD MICROPHONEを使用。こちらも今入手しようとすると100万弱の資金が必要なハイエンドマイク。
ネットで公開されている説明書を読むと起動時に赤く発光する仕様があるとのこと。
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ACAねのInstagramで、こんなに赤くなるの!?ってくらい赤いREDD MICROPHONEを発見。
ACAねの使用マイク②AKG C414 XLS
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家からの配信時には、AKGのC414 XLSを使用。
これはまだ買える値段。でも配信を聴いてて違和感を感じたことはないし、かなり高音質で配信されているように感じる。
ACAねの使用エフェクター①:VEMURAM Jan Ray (オーバードライブ)
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2023年ごろの足元の様子が映っている写真。判然としないが、VEMURAMのJan Rayが置かれているように見える。
こちらも非常に良い音のするハイエンド系ではよく知られたオーバードライブだ。
ACAねの使用エフェクター②:MXR Timmy OVER DRIVE
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その他にいつも使っているエフェクターとして挙げているのが、MXRのCSP027 Timmy OVER DRIVEだ。いわゆる透明感のあるオーバードライブ(=トランスペアレント系)と呼ばれるエフェクター群の元祖となった名器。一つ前のJan Rayがトランスペアレント系を代表する傑作であるため、ACAねがこの系統のオーバードライブを愛好していることが分かる。
ACAねの使用エフェクター③Strymon Mobius(モジュレーション系)
もう一つ同系色のエフェクターとしてあげている「いつも使ってるエフェクター」がこちら。StrymonのMobiusというエフェクターで、ビンテージっぽいコーラスや、サイケなフェイザー、更にはカオスなLo-Fiサウンドまで12種類のモジュレーションが搭載されているエフェクター。
かなり気持ちいいエフェクトのかかり方をしている。
ACAねの使用エフェクター④Beyond tube preamp 2s
テクノプア 熊本店
お初くまもと激あつ汗汗ありがとう
みんなと,ひごもっこすな男たちと,うにぐりと,くまモンと一体感強強な夜でした。。あちー pic.twitter.com/vYa2d5AK2w— ACAね a.k.a ネス湖のてっぺん (@zutomayo) November 26, 2022
ペダルボードの最初にプリアンプ・エフェクターを挟んでいるようだ。オーバードライブ二つのうちどっちかがブースターじゃないかと思うので、ここで音を整えて全体をACAねサウンドにしているのかな?使われているのは真空管が搭載されているbeyond tube preamp、非常に独特な見た目をしていてカッコいい。
ACAねの使用エフェクター⑤MXR carbon copy bright
先ほどの画像の左端にうっすらと映っている、ライトグリーンのMXR社製のエフェクターはこのディレイと思われる。日本では500台限定、世界全部で5,000台限定のディレイで、デジタルディレイのような明瞭さをめざした、定番ディレイであるcarbon copyのモデルチェンジ版だ。
ACAねの使用ラジカセ
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ラジカセで音楽を聴くブームが来ていたようで、instagramに画像が挙げられていた。これ面白いのが、なんと「あの頃のラジカセ」を再現しつつ、BluetoothやmicroSDにも対応させた新モデルだということ。
もちろんMIC機能もあるので、周囲の音をカセットに録音することも可能。ラジカセなのでラジオの受信も可能、単1乾電池6本で駆動させることも出来るというワクワク感。
ACAねの機材について
全体を見て思ったのは、限定色のものだったり、fano guitarsのようにオーダーメイドで色を指定できるものがちょこちょこ含まれていたということ。デザインにもかなりこだわるACAねらしい選択。全体的にはハイエンドな傾向にあるが、8,000人入るホールでライブするほどだから、細かい部分も相当にこだわってサウンドメイクをしているのだろう。
ピックアップはGretschのフィルタートロン(ハムバッカー)→RB6のP-90タイプ(シングルコイル)→Fender Stratocasterのシングルコイルとツアー毎にかなり趣の違うものが採用されている。ずっと真夜中で良いのに。はツアー毎にかなり編曲・演出を変えるため、その時々でベストなものが選択されていると思われる。
直近では会員限定のアコースティックライブ『コズミックどろ団子ツアー』が予定されていて、現時点では筆者は抽選に外れてしまっているのだが、なんとか今後も応募し続けて参加したいと考えている。
なお、2年前に開催されたアコースティック『元素どろ団子TOUR』のアップデート版とのことなのだが、元祖泥団子ツアーのCD音源は「虚仮の一念海馬に託す」の初回限定版に14曲入りの特典CDとして収録。なんとあの「君の知らない物語」のカバーも含まれている。要チェック。
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