SAKEROCKのルーツ
星野源はハナ肇とクレージーキャッツをインストでやろう!と思ってSAKEROCKを組んだそうです。
50代以上なら知らない人はいないんじゃないでしょうか。「スーダラ節」が特に有名で、星野源はソロでもSAKEROCKでもカバーしています。
この緩さと管楽器の融合は明らかにSAKEROCKのサウンドに影響を与えていますよね。ミュージシャンでありながらコメディアンであった彼ら、メンバーの俳優業が忙しくなって解散したところはSAKEROCKとそっくりです。
星野源は『LIFE』という番組でコント芸人としても活躍していますから、その影響は計り知れません。SAKEROCKは現代の特異点ですが、歴史から見ればクレージーキャッツの子孫なのです!
詩をつけていた
また星野源はSAKEROCKで曲を書くとき、メロディーに詩をつけてメンバーに渡していたようです。
ハマケンのトロンボーンに置き換わるので、そのメッセージは僕らにはわかりませんが、①感情を込めてメロディーを吹ける②歌っても違和感のないメロディーが出来る、という2点のメリットがあります。
これもクレージーキャッツをインストでやろう!という初心があったからこそ、生まれた作曲方法なのではないでしょうか。SAKEROCKが他のバンドと違うところが、曲作りにも表れています。
編成が特殊
星野源はマーティン・デニーのヒット曲「Firecracker」を細野晴臣がカバーした際に、彼自身がマリンバを叩く姿を写真で見て憧れたそうです。
それで頑張ってお金を貯めて、マリンバを始めたそうです。大きい楽器だから高そうです。
めちゃくちゃ上手ですよね。音楽室の木琴は本気を出せばここまで出来るんですね…。
そこに技巧に走らず、ニュアンスを大切にするハマケンのトロンボーンが乗っかることで、特異な音楽が生まれています。
自由の森学園高校出身
SAKEROCKのメンバーは全員が自由の森学園高校出身です。定期テストが無いなどの自由な校風で知られる私立高校で、多くの俳優やミュージシャンを生み出しています。
高校の先輩にハナレグミがいたそうで、SAKEROCKでコラボしています。優れた才能を持つ人たちが集まる場所だったからこそ、このバンドは生まれたのでしょう。
レーベルはカクバリズム
SAKEROCKの所属レーベルは、インディーズのカクバリズムです。ceroが在籍していることで知られています。元々このレーベルはYOUR SONG IS GOODというバンドのためのレーベルでした。
ポストハードコアやポストロックをいったん通り、結果的に今の音楽になったという彼ら、SAKEROCK並に特殊な音楽性の7人組です。踊れる変拍子という感じの曲を書いています。
そもそもYOUR SONG IS GOODを始祖とするレーベルだったからこそ、伸び伸びと周りに口を出されずに音楽を作れたことも、SAKEROCKの特異性を支えていたのではないでしょうか。
おわりに
SAKEROCKの特異性について色々な面から書いてきました。
とても魅力的なバンドですが、個性が強すぎてSAKEROCKのエッセンスを取り入れるとSAKEROCKになってしまいそうですよね。
20年後に、孤高の存在であり続けたバンドの名盤として、彼らの音楽が紹介されている未来が見えます…。これからも評価され続けるであろうすごい音楽です。
今はそれぞれが忙しそうですが、もし余裕が出来てきたら復活しないかな…と思ったりしています。それぞれが新たな経験を積んで再集結、最高ですよね。見たいです。
でも無いかな…活躍し過ぎだもんなそれぞれ…。僕たちはSAKEROCK不在のまま、次の年号へ突入しようとしているんですね…。
それでは、またお会いしましょう。
星野源 Single Box『GRATITUDE』発売
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星野源デビュー10周年記念として、「ギャグ」も含むこれまでのシングル11作品を初回限定版と同じ内容で復刻したコンプリートボックス。ここでしか見れない特典映像もついてくるとのこと、要チェック!
コメント
サケロックの音楽すごく面白いです。
星野源さんのファンになってサケロックも聞くようになったのですが、サケロックは既に解散しているので二度とライブが見られないのかと思うと残念です。
お金があったら映画館借り切って人呼んでシアターライブとかさせてもらいたいくらいです。
記事をまとめて頂きありがとうございました。まだまだサケロックのことは知らないことばかりですが、これからも楽しんでいきたいと思います^_^