京都の大天才、中村佳穂は聴いておくべき

スチャダラパーBOSEとの出会い

彼女が大学を卒業して出したアルバムには、あのBOSEが参加している。

小沢健二 featuring スチャダラパー – 今夜はブギー・バック(nice vocal)

前の方のラップがBOSEだ。ポンキッキーズにもレギュラー出演していたのでご存知の方も多いだろう90年代前半のHIPHOPシーンで一人勝ち状態だったグループ、スチャダラパーのラッパーである。

最初の接点は、中村佳穂の大学卒業ライブ。彼女の大学の講師だったBOSEは、しつこく誘われた結果ついに出演することになる。余談になるがこのライブでのBOSEのオーラたるや凄まじく、その場に彼が存在するだけで盛り上がっていた。

そのライブ中に中村佳穂は前述の「夜のダンス」が「今夜はブギーバック」のコードをそのまま借用していると告白するのだった。

ライブの終わりには中村佳穂 +BOSE +高野寛 +彼女が連れてきたミュージシャンたち +彼女の演奏を見に来た知り合いのミュージシャンたちがステージ上にあがり10名近い大グループで「今夜はブギーバック」を演奏。友だち大集合の良いライブだった。

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BOSEをアルバムに誘う

中村佳穂は卒業前後から1stAlbum『リピー塔が立つ』を作り始める。BOSEにアルバムへの参加を依頼するのだが、その誘い方がかっこいい。

〈新曲が出来たらデモを送るので、良いと思ったらラップを入れてください。ダサイと思ったら返事しなくていいんで〉と伝えました。そこでデモを送ったら、すぐに〈ラップ出来たよ〉と連絡が来たんです。

引用:Mikiki

強すぎる中村佳穂。当時大学生だったのに、スチャダラパーにも対等なミュージシャンとして依頼しているようだ。

group_inou imaiにリミックス

全国のフェスやクラブをぶち上げるあのimaiからもラブコール。リミックスが7inchで発売された。

どこまで/中村佳穂(group_inou imai Remix)short ver.

これの後半30秒。最高だ。きっかけはグッドラックヘイワのツアーで共演したことらしい。ここまで3人を歌の力で一撃で仕留めている

中村佳穂のカバーが、group_inouのsoundcloudから公開された。仲良しかよ。

imaiのトラックに参加

group_inou imaiのソロ曲にもfeaturing参加した。歌ごころで有名ミュージシャンを惚れさせる天才だ。俺が書いているのは、才能あふれる元大学生ミュージシャンのサクセスストーリーなのだ。

tofubeatsのアルバムに参加

2017年のtofubeatsのアルバムにも参加している。tofubeatsは紅白で郷ひろみが「2億4千万の瞳」を歌う際に、アレンジを任されるほどの有名トラックメイカー。彼女の歌を聴くとみんな光るものを感じるらしい。俺もそうだ。

仲間たちが集まる

彼女のもとへはすごい才能が集まる。先述のスティーヴエトウだけじゃない。ライブのたびに違うバンドを引き連れてやってくる。全国各地のライブで見つけた仲間たちだ。その一つの集大成がFUJIROCK Festival’16だ。

中村佳穂BAND FUJIROCK Festival'16

こんなに枠組みから解放されたライブがあるだろうか。自由すぎる。後ろをしっかり支えてくれる仲間たちがいるから中村佳穂は自由なのだ。

5:50~からみて欲しい、次の曲への入り方が凄すぎる。せっかく出会えたのだからこの動画だけでも全部見て欲しい。時間がなければ11:00~だけでも。

この時のMCで言っていることは実現できたらしく、45分で100枚もCDを売ってしまった。驚かされることばっかりだ。

おわりに

最後の動画の2曲目は「口うつしロマンス」という曲だ。ここで言っているように。くるり岸田もBOSEも、imaiやtofubeatsも、スティーヴエトウや彼女の仲間たちも、みんな彼女に「一耳惚れ」してしまったんだと思う。

歌の力が人を繋ぎ、素晴らしいライブを生み出し続けている。京都で、いや日本で最注目株だと思う。

追記:Kan Sanoと共作

Mrs. GREEN APPLEや藤原さくらの演奏・作曲に関わり、ソロ活動・プロデュース業で活躍するKan Sano。まさかの中村佳穂と共作。ピアノって感情と直結した楽器ですよね。MVも含めて素敵。

合唱曲「忘れっぽい天使」

最高の新曲が公開されていた。三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONで行われた、お客さんとの合唱を含むライブ映像。今回の曲も歌詞が良くて…リピート必死だ。このお客さんが演者を囲むスタイルも彼女らしくて良いな。最後の歌はお客さんに委ねちゃうところ。最高。

荒木正比呂​ ​(レミ街)
深谷雄一 (レミ街​ ,​​ egoistic 4 leaves)
武徹太郎​ ​(馬喰町バンド)
織田洋介​ ​(馬喰町バンド)
スティーヴ​ ​エトウ
RyoTracks
西田修大(吉田ヨウヘイgroup)
小西遼(CRCK/LCKS)
MASAHIRO KITAGAWA

and you

引用:YouTube

この時も日本中のミュージシャンが彼女をサポートしている。それぞれのバンドも最高なのでぜひ聴いてほしい。二曲目の「そのいのち」の歌詞とかめちゃくちゃ馬喰町バンドっぽい。

追記:2018/7/29

追記:新アルバム発売&レーベル設立!

2年半の時が流れ、いよいよ中村佳穂がアルバムをリリース!『AINOU』と名付けられたアルバムのリリースと同時に、同名のレーベルをSPACE SHOWER MUSIC内に設立することが決まっている。

2019年、彼女はこのアルバムでいきものがかり水野良樹や米津玄師から称賛され、多数の地上波番組に露出し、一気に知名度を高めた。

いよいよ本格的に動き始めた京都の天才。平成からその”次”に至る音楽シーンに一石を投じる存在となっていくことは間違いない。

きっともう彼女を知る前には戻れない『AINOU/中村佳穂』ディスクレビュー
2018年11月7日にリリースされた中村佳穂の新譜『AINOU』。前作から2年半の時を経たファン待望の新作は、Amazon在庫切れ、TOWER RECORD11月プッシュアーティスト選出、水野良樹(いきものがかり)・tofubeatsら絶賛の快進撃を繰り広げている。この必聴のアルバムを全曲ディスクレビューしたい。
AINOU
中村佳穂
SPACE SHOWER MUSIC

この波に乗り遅れたら後悔すること間違いなし!

コメント

  1. […] 京都精華大学に在学していた当時から注目を集めていた、92年生まれのシンガーソングライター、中村佳穂。前作からおよそ2年半ぶりにリリースされるニュー・アルバム『AINOU』からのリード・シングルが、チャートにランクインされました。 […]

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