中村佳穂
心がよく動いた2018年。
2nd album「AINOU」想像を超える沢山の人達が口にしてくれたんだろうな。ずっとこの話が出来て嬉しい、ありがとうございます。“こうあればいいな”を2019年も堅実に積んでいきます。張り切ります。目を瞑って馳せます。何処かで会えますよう、皆様に幸あれ! pic.twitter.com/WOc70FebEN
— 中村佳穂 (@KIKI_526) December 31, 2018
パワフルな声とピアノ、即興性の強いライブで名を馳せるシンガーソングライター。学生時代からレーベルに属さず(!)くるり・スチャダラパーBOSE・高野寛・スティーブエトウらと共演し、様々なミュージシャンから称賛を浴びてきた。
最高。こういう場面に居合わせられたら、とっても幸せだろうな。僕もそんな瞬間をたくさん作りたい。音楽っていいね。 via 中村佳穂 SING US “忘れっぽい天使 / そのいのち” (live ver) https://t.co/7Ak6lvAvil
— Gotch (@gotch_akg) January 4, 2019
米津玄師・アジカンGotch・水野良樹・Charaなどが、彼女を絶賛している。
これが売れなきゃ嘘だと思える、素晴らしい才能の持ち主だ。2018年に大躍進を遂げた彼女は、インディーズ界隈でも必聴のミュージシャンといえるだろう。その魅力や経歴について書いていく。
即興のライブ
中村佳穂のライブはアドリブの要素が強い。CDに収録されている音源版「夜のダンス」には、この歌詞もリズムも無かった。その場で新たな音楽を生み出しながら、ライブを行っているのだ。挿入される90年代の名曲「今夜はブギーバック」、これもアドリブだろう。
10回以上ライブに行ったが、同じリズムで曲が始まったことは無い気がする。毎回即興でアレンジしてくる。弾きながら歌えるだけでもすごいのに、アドリブなのだ。もう一つ「夜のダンス」を見てみよう。
6分11秒~から。前の曲からさらっと繋がっていて気持ちいい。この2つの動画を比べてもらえれば、中村佳穂の即興演奏のすごさが分かってもらえるだろう。
手前で段ボール叩いてるおじさんはスティーヴエトウ。吉川晃司や藤井フミヤなどのサポートをするようなベテランパーカッショニストだ。中村佳穂の才能に惹かれ「報酬は将来でいいよ」とライブに出ているらしい。誰もの心を射止める歌ごころが、無名ミュージシャンの元に邦楽を築き上げてきた重要パーカッショニストを招来したのだ。
MCと歌の境目が無い
たとえば今見ていただいた動画。8:30~からスキャットをし始めたなと思ったら、曲の中でMCであり歌でもある、即興を始める。
「なんで僕は お金を払ってまで 東京で 歌ってるのだろう」といって歌う理由を語り始める中村佳穂。このMCと歌の境目が無い独特のスタイルはAl Jarreauから影響を受けたものだそう。
YouTubeが出てきたときに音楽好きの母親が大喜びして、私にいろいろと見せてくれたんですけど、そのなかでいちばんハマったのがアル・ジャロウのライヴ映像。喋りから急に“Take Five”に入っていくのを観て、〈ヤバイ!〉となり、高校のときは何百回と観ました。
引用:Mikiki
何を合図に曲が始まったのか全く分からない超絶演奏。中村佳穂のR&B感の源流はこのあたりにあるのだろう。
著名ミュージシャンからも注目
中村佳穂が有名になったのは、くるり岸田が自身の主催するイベントの共演者として、彼女を指名したことがきっかけだった。
久々のSTUDIO SIMPOにて。Remember meとかも書いたのよここで。エンジニアのヤバい奴コイズは、相変わらず面白い京都の音楽シーンを牽引しとった。中村佳穂ってのとThe Foglandsってのが良かった。 pic.twitter.com/gJXa8Xpwin
— 岸田繁 (@Kishida_Qrl) June 14, 2014
どうやら京都の名スタジオで中村佳穂の音源と出会ったらしい。彼女の歌とピアノは、有名ミュージシャンたちの心を一撃で仕留めてきた。次のページでは、そのあたりについて書いていきたい。
コメント
[…] 京都精華大学に在学していた当時から注目を集めていた、92年生まれのシンガーソングライター、中村佳穂。前作からおよそ2年半ぶりにリリースされるニュー・アルバム『AINOU』からのリード・シングルが、チャートにランクインされました。 […]