平成最後の4月、邦楽のヤバいインストがリリース・発表され過ぎな件

2019年4月、日本の邦楽インスト界隈でこれは…と思ったリリース・発表・配信を紹介する。
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平成最後の大豊作祭り

みなさん、令和がもう目の前まできてます。実は5/1は大安吉日なので、おめでたい日らしい。結婚しまくるんだろうな、人。

世が沸き立つ改元。その前後は音楽業界にとっで重要なようで、邦楽のニュースが集合している。今回は日本のインストゥルメンタル(歌なし)関連で、面白い楽曲のリリースや期待大の発表を報告していく。

米澤美玖がメジャーデビュー

26歳にして既に5枚のアルバムをリリースしているテナーサックスの女王、米澤美玖が6枚目でついにメジャーデビュー。

4/24リリースのメジャー1stアルバム『Exotic Gravity』はその名の通り、エキゾチックな魅力が光る超絶フュージョンが多数収録されていて、テナーサックスのハスキーな渋さが耳を幸せにしてくれる。

それにしても今回のジャケット美しすぎませんかね。これがメジャーの力か。

NABOWAが大文字に

京都の4ピースインストバンドが名前をNabowaからNABOWAに改名し、6thアルバム『DUSK』を4/24にリリース。大文字の理由はわからないが、このアルバムはすごい!

結成15周年の厚みがあって、一枚のアルバムの中に彼らなりのフュージョンがあり、ルーツレゲエがあり、ポストロックがあり、エレクトロニカがある。多岐!

例えばこの「SAYONARA INAGO」はミニマルなベースミュージックの風情に、フレーズが練られたドラムへフォーカスする珍しい楽曲で、彼ららしい独自性に満ちている。

タイトル曲「DUSK」は彼らには珍しいマスロック的アプローチの曲で、ドラム・ベース・ギターのリズミカルな絡みが気持ちいい。多ジャンルへの越境と調和、日本のバンドの特性が出ている楽曲だ。こんなに色々混ぜて、こんなにまるくて美しい曲が出来るなんて。

彼らの15年の旅の現在地、ぜひ目撃してほしい。

JYOCHO・だいじろーがアコギソロアルバムをリリース予定

同じく京都が生んだ超絶ギタリスト、だいじろー。

ギターという型に囚われない自由な演奏は、これまでもアコギのソロライブとして発表されていたが、ついに音源がリリースされるそう。

彼にしか出来ない超絶技巧から、ノスタルジーを喚起するスローな演奏まで、そのメロディアスさを蝶番としながら邦マスロックシーンで存在感を示してきただいじろー。令和元年、彼の新展開に目が離せない。

LITEがニューアルバムから先行配信

(※この曲ではありません。)

邦マスロックで結成16年を迎えるベテランバンド・LITE。2年7ヶ月ぶりのニューアルバム『Multiple』を6月5日にリリースすることが発表され、収録曲「Temple」が先行ストリーミング配信されている。

複雑かつミニマルなリズムの積み重ねがリスナーを激情へと誘う彼ららしい楽曲だ。

『Multiple』のもつ「掛け算」や「倍数」という意味の通り、ゲストミュージシャンを招聘して新たな価値を産み出そうという試みが見られる。スティールパン/コーラスとして小林うてなやラップでmaco maretsらが参加し、toeの美濃隆章もレコーディング・エンジニアとしてその名を連ねるという豪華なアルバムだ。

叩くメロディー楽器であるスティールパンがマスロックにどう活きてくるのか。

令和が楽しみすぎる

今回のリリースで起こるであろうツアーや、反響が生む化学反応。そして待ち構える独創的な曲たちのリリース。令和元年が楽しみになってくる。

早くこいこいR1ということで、今回は終わります。インストの記事を他にも書いてるので、良かったら見ていってね。

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