シャンソンを聞くだろうか。「3分間の芝居」と言われるフランスの伝統的な歌唱スタイルだが、その演技とも歌とも取れる手法は人類を魅了してきた。
夏木マリはシャンソンをやっていた。すごい。
なにがすごいってエロい。とにかくエロいのである。ぜひ聴いてみてほしい。
歌手としての夏木マリ
夏木マリはご存知だと思う。なにかとドラマに出ているし、千と千尋の神隠しでの湯婆婆役は多くの人が耳にしただろう。最初は清純派アイドルとしてデビューした彼女だったが、すぐに歌手に転身し、ヒットを飛ばした
そのヒット曲「絹の靴下」を聴いてみてほしい。清純派だった頃の姿は見る影もない。きっとこっちの方が性に合っていたんだろうな。だってこの時21歳ですよ。既に十分エロい。しかし彼女を不幸が襲う。
各局の歌番組に続けて出演するなど多忙な日々を過ごすが、 低色素性貧血で3か月の入院を余儀なくされ、復帰した時には仕事が激減し、再びキャバレー回りの生活に逆戻りしてしまう
引用:Wikipedia
せっかくヒットを飛ばしたのに、アイドル時代のような鳴かず飛ばずの日々に戻ってしまう。
しかしそれが彼女の転機になった。仕事先の客が舞台デビューしないかと誘ったのである。不遇の時代が、女優としての夏木マリへと繋がったのだ。なんてドラマチックな人生!
シャンソン歌手として
ピチカート・ファイブの小西康陽が舞台で活躍する夏木マリの演技力に目をつけ、アプローチし、実際にプロデュースしてシャンソンのアルバムを出している。
引用:Wikipedia
名プロデューサー小西康陽は、夏木マリの妖しく光る魅力を発見する。彼女の演技力をシャンソンで表現したい。そんな思いがあったはずだ。
エロい。これは演技か?歌か?きっと女優としてのキャリアが無ければ、ここまでの表現力はあり得なかったんじゃないかと思う。
男を振り回す魔性の女を演じる夏木マリ。こういう大人の女性って最近いないな、どこいっちゃったんだろみんな。ヴェニスとかにいるのかな。
ヴォーカリストとして活躍
小西康陽プロデュースは歌手としての夏木マリの知名度をグッと押し上げた。そこからもコンスタントにプロデュースのアルバムを出している。
そして、彼の手を離れたリリースもある。
なんで小西の手を離れるとエロくなくなるんだろ。残念すぎる。AJICOのパクリみたいな。
CDリリースするにあたり夏木マリのもとに結集したのは、ベース:後藤次利氏、パーカッション:斉藤ノヴ氏、ギター:高中正義氏、ボーカル&ギター:仲井戸麗市氏、キーボード:ミッキー吉野氏、ドラム:村上”PONTA”秀一氏! !
引用:Amazon.co.jp
無駄に実力者が集まってるのも気になる。ギターがフュージョン界の至宝、高中正義ですよ。ギタボがRCサクセション仲井戸麗市。その他邦楽界の重鎮ずらり。なんでなん。
これがさっきの曲と合わせてシングルだったんですが、1500人の女性がコーラスで参加しているそうな。いい歌だけど、俺が欲しいのはエロい夏木マリ。大人の女性からみんなのリーダーに役割が変わって行っているのかもしれませんね。
もはや曲名がエロい
シングルリリースを振り返ると「媚薬」「野性の女」「お手やわらかに」「裸の青春」「裸足の女王」「夏の夜明けは悲しいの」「もうかんにんして」。
直接的すぎるセクシーワード連発で、想像力が働く。
これとか曲名やばくないですか。けどさすがの小西康陽、ラウンジで流せそうなお洒落さが素敵だ。音のチョイスだけでヨーロッパを感じさせる。
このタッグで、こんな曲も出してますが…エロいけどなぜゴリラ…?
最近は面白い方向へ
こんな感じ。テレビで見かけてもこんな感じ。なんか往年のロックスターみたいになってません?こういう方向で行くのはちょっと予想外だったな~
最新曲これですからね。このアルバムは電気グルーヴの石野卓球が書いた曲も収録されているんですが、曲名が「逆走BBA」。きっと夏木マリは時代に合わせて進化を続けているのでしょう。
大人の女性はヴェニスに居るんじゃなくて、別の何かに変わっていってるのかもしれませんね。「逆走BBA」夏木マリが出てくるまでに2分かかるんですが、そこまでのイントロ超かっこいいですよ。それでは。
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