R&B界のやくしまるえつこ!?バンド・んoonが持つ個性とは?

1stEP『FREEWAY』のリリースで注目を集め、メンバーのtoe、TENDREへのゲスト参加、フジロック ルーキーステージへの出演と快進撃を続けるバンド・んoon。その特徴的なスタイルとは?
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んoonについて

メンバーが様々なキャラクターと溶け合う奇妙なCGを背景に送られるのは、さざ波のように感情を揺らす印象的なささやき声。ネオソウルのようだが、主張するハープの音色や効果的に文語を使った歌詞、そして特徴的なウィスパー・ヴォイスに、彼女たちの個性がうつる。

んoon(ふーん)は大阪で独自のシーンを展開するFlake Recordsより2枚のCDを出し、各所で話題になってきたバンドだ。バンド名の読み方はんが「h」を表していることを知っていれば、簡単に覚えらえる。

FUJI ROCK出演

筆者が彼女たちにはまるきっかけになった楽曲「Summer Child」。生演奏とは思えない強烈なビート感、麻薬的な手触りのサウンドでありながら、やはりソウルフルに歌い上げないウィスパーヴォイス。ハープがメンバーにいることも、彼女たちの個性に拍車をかけている。埋もれていた原石は、今少しずつ世界にむけて発信されつつある。

そのオルタナティヴなサウンドを、音源でもぜひ聴いてほしい。作り上げられた独自の世界が、克明に記録されている。中毒症状を起こしそうになる、印象的な楽曲である。

TENDREやtoeの楽曲へゲスト出演

TENDREの「SIGN」で冒頭から印象的な音を鳴らしているのは、んoonのハープ奏者・ウエスユウコだ。ヴォーカルのJCは、昨年リリースされたtoeのミニアルバム『Our Latest Number』に参加しており、業界でも注目を集めている存在なのである。

ジャンルとジャンル、そのはざまで

TOWER RECORDのR&B部門で推されているなど、ソウル界隈の感じを持ちつつ、その枠には決して収まらない。渋谷で行われたとあるライブの出演者全員で演奏された「TOKYO FAMILY RESTAURANT」では、アイルランドの伝統的な楽曲がんoonのオリジナル曲と掛け合わされ、どこにもない神秘的な空間を作り上げた。

おわりに

 

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様々なジャンルが掛け合わせれてきた音楽史において、新たな一石を投じるような彼女たちの試みは、2000年代以降で最も盛り上がっている現在のブラックミュージックシーンにおいて、どのように受け止められていくのだろうか。次の展開が楽しみである。それでは。

上記「GUM」「Summer Child」収録の2ndEP

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