【まさかのトレンド入り】フジロック2018の配信で生まれた可能性

今年からフジロックのライブ配信が始まった。YouTubeで2chに分けて行われる配信は、大盤振る舞いだ。高画質&高音質で10組以上が無料で見られる。初日は今年のメインアーティストであるN.E.R.Dも放映された。

日本にフェス文化を広めた大御所フェス・フジロックの新たな試みは、何を生むのか。

注目度が高い
Twitterトレンド入り
前後のファンも試聴
ライブを実況
画質が良すぎる
来年はフジロッカー急増
おわりに

注目度が高い

予想以上にフジロックの配信は注目されている。この文章を書いている現在、ライブ配信されているのはRANCHO APARTE(ランチョ・アパルテ)という、南米とアフリカをミックスした新しいルーツミュージックを生み出すコロンビア出身のバンドだ。

27,697人が配信を視聴している。チャットの動きを見るにおそらく半数以上が日本人だ。MCまでスペイン語で何を言っているかわからないバンドを、1万人以上の日本人が見ている。こんな状況がかつてあっただろうか。

Twitterトレンド入り

＼ Ovall、Twitter トレンド2位!!! ／
現地& @YouTube ご覧いただいた皆さま、コメントしてくださって皆さん、本当にありがとうございます🙏 びっくりしています！
また苗場でお会いできるのを楽しみにしています！UNITY！#fujirock #フジロック #ovall #オーバル pic.twitter.com/Sf8G8EJuTj

— Ovall (@Ovall_Japan) 2018年7月27日

自分が確認した範囲でもOvallとTune-Yards、有名だが誰でも知ってるというほどではなかったミュージシャンが、Twitterへのトレンド入りを果たしている。Ovallのフォロワーなんて前見たときの1.5倍くらいになってる。すごい。

どのライブも視聴者数20000±5000人くらいで推移している。チャットを見るに初見の人もかなり含まれていて、凄まじい発信力を持った配信であることがわかる。

生音HIPHOP Ovall、色々な場面で聴きたくなる

生音HIPHOPの代表格！Ovallがまさかの復活！フジロックにも出演！mabanua 関口シンゴ shingo suzukiらの３人プロデューサーを擁するスーパーバンドとは？

https://night-cap.net/2018/04/09/%E3%80%90fuzi-rock18%E3%80%91%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%9C%AC%E5%91%BD%E3%81%AFtune-yards%EF%BC%81%E7%8B%AC%E5%89%B5%E6%80%A7%E3%81%A8%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B3%E3%82%88%E3%81%95/

参考までに上記のアーティストの紹介記事を貼っておく。

前後のファンも試聴

Tune-Yardsの後はサカナクション、裏はエレファントカシマシだった。両バンドを見るために集まったファンも、Tune-Yardsを視聴し、彼女たちの情報を探し求めていた。

昨日のフジはエレカシがサイコーだったな 3回観たあとTUNE-YARDSての初めて聴いたけど良すぎた

— ぴくやま (@PiKUyama) 2018年7月28日

フジロックのチャンネルでサカナクション見ようと思ったら TUNE-YARDSというやべえバンドに当たった。食らえ！ループマシン地獄！って感じ

— ころすけ (@korosukesaaan) 2018年7月27日

まさにフェス文化のインターネット版である。知らないアーティストに感動する喜びが、YouTubeでも同じように生まれていた。

サカナクション配信時の視聴者数は8万人。前後で新しいアーティストと出会った人は何万人いただろうか。

これまではファンの間にしか広まらなかった音楽が、フジロックという枠組みで広がっていくことも考えられそうだ。メジャーでもインディーでもなく、フジロック(山)。毎年やるなら、見過ごせない勢力になっていくのではないだろうか。

ライブを実況

チャットで実況しながらフジロックを見るという、新しい楽しみも生まれた。英語も混じっているので、世界同時チャットのようだが大半は日本人だ。

ほとんど片側通行のやり取りだが、チャットには訴求力がある。ライブを実況する面白さが生まれ、これも配信の人気を高めているのだろう。

人を煽りたいだけのアンチさえ対策出来れば、一つの文化になっていきそうだ。

画質が良すぎる

Supported by ソフトバンクと出ていたが、画質が良すぎる。しかもすごい量のカメラが投入されている。10ch近くありそうだ。

これまで大きな舞台に立ってこなかったアーティストにとっては、今までで最もクオリティの高いライブ映像の無料配信になりそうだ。

ライブに行ったことのないファンも訴求するハイクオリティで、フジロックの気合の入りようが分かる。

来年はフジロッカー急増

配信している音楽はサカナクションだったりTune-Yardsだったり、生で聴いて踊る感じの音楽が中心のセレクトになっている。

自分も思ったし、多くの人も考えただろう。「今年は当たり年だったな、行っておけば良かった」と。この配信はきっと効果がある。来年のフジロックは盛り上がるだろう。

おわりに

初日を終えて、フジロック配信で感じたことを書いてみた。

その日に配信した演奏なら巻き戻せるので、まだ見に行っていない人もぜひ。普通の動画の巻き戻しと同じ方法で見れる。今日はeastern youthと小袋成彬が最高だったので聴いてきてほしい。

⚠️SUPERORGANISM 配信決定⚠️

FUJI ROCK FESTIVAL’18
DAY 2 (SAT) is LIVE on #FRFYouTube !
▶️https://t.co/G0bPPbOk9n #fujirock #フジロック pic.twitter.com/s042UPdYqq

— FUJI ROCK FESTIVAL (@fujirock_jp) 2018年7月28日

その他にハンバートハンバート(今日はバンド)やSUPERORGANISM(宇多田のリミックスで注目された多国籍バンド)も本日配信。

WOWOWで後日フジロックの様子が放映されるらしいので、恐らく今日限りの映像になるだろう。ぜひ見てほしい。22:00を回ると朝まで再放送をやっているみたいだ。