マスロックとは
マスロックを知っていますか?Wikipediaにはこのように記載されています。
マスロック (Math rock) は、ロックの一種。キング・クリムゾンやスティーヴ・ライヒらの影響を受けた複雑で変則的なリズム、ギターを中心とした鋭角的なメロディや不協和音などが特徴。その独特のリズムを持った音楽性のためか通常のロックバンドよりドラムの音が際立つ傾向にある。
引用:wikipedia
リズムがややこしすぎるロック
つまりメチャクチャリズムがややこしいロック。どれくらいややこしいかというと…
やばくね?誰にも理解できない領域です。
じゃあマスロックは、難しいだけの音楽なのか。そうじゃない!マスロックは意外と可愛げのあるキャッチーな音楽だったりするんです!今回のランキングであなたがマスロックを好きになると確約します!
10位 ジブリが好き過ぎるマスロックバンド
イントロから可愛いでしょう!複雑なメロディに挟まれる「Fooooo!」や、MVもやたらあざとかわいいです。でも意外と難しいことをしていたりして、面白い。
バンド名の由来は…
このバンドはTOTORROというフランスのバンドです。読み方は「トトロ」。なんと結成メンバーが宮崎駿の大ファンだそうです。不思議な日本との縁があるバンドですね!
9位台湾が生んだベース激ウマ女子
マスロックバンド、なぜかみんな楽しそうなMVを撮る。彼らは台湾のバンドElephant Gym(エレファント・ジム)。爽やかで可愛い音楽を発表してきました。
ドラム主体のマスロックには意外なベース主体のサウンドメイクが特徴的です。
可愛い女の子が弾く超絶ベース
ギターを弾くテルの妹が、Elephant Gymのベース担当・ティフです。この動画の3:30~から歌い始めるのですが、声がめちゃくちゃ可愛い!
優勝です、ダントツで。ベースが上手すぎるのが最高。
8位 バンドマンらしからぬ風貌とチープなサウンド
次に皆様にご紹介したいのがこのTom’s Storyです。このバンドマンらしからぬ、いなたい3人組から繰り出されるマスロック。音がとてもチープです!
ほとんど高音しか出ていないようなギター!もこもこした音のベース!やたらタッチが丁寧なドラム!
もちろん批判ではなく、これらの要素が合わさって、絶妙なレトロさや可愛さ、エモーショナルさを演出しています。
いわゆるLo-Fiと呼ばれるジャンルに近い手法で、独特な雰囲気を出しています。あえて音をスカスカにするのです。
フィリピンのマスロックシーンを引っ張る
彼らはフィリピンのバンドです。マスロックって世界音楽ですね!彼らのヴィジュアルの親しみやすさは、アジアの血でした。
7位 超絶技巧とキャッチーの両立。マスロックレジェンド。
もしかして若手キャッチー枠では(といってもマスロックには若手しかいないけど)一番うまいかも知れないバンド。何よりもすごいのはメンバー全員が複雑な演奏をしながらも、めちゃくちゃ聴きやすいメロディーが常にあること。
マスロックの弱点であるわかりづらさを、完全に克服しています。あとPV可愛すぎ。
名前が…
やたらカオスなドット絵のMVも出しています。彼らの名前はCHON(チョン)。なんというか衝撃的な名前ですよね。日本でのセールスの妨げにならないことを祈ります。
6位 止まらない激情。キャッチー×エモの完成形。
複雑に絡み合う2本のギターがキャッチーで可愛い。コーラスもあざといぐらいです。MVも抜群に良い!かわいいなと思っていたらどんどんどんどん熱くなっていく…
まるでブレーキの壊れた車のようにエモーショナルになっていく…
アイルランドの至宝
Enemies(エネミーズ)はアイルランドのバンド。無敵に思われたんですが、なんと3枚のアルバムを出して解散してしまいました。悲しいです。
5位 目の付け所が#すぎたアイドル
衝撃のマスロックアイドル誕生。しかもこの時、最年長のメンバーで16歳。激若いです。彼女たちsora tob sakana(ソラトブサカナ)にはこの若さが武器となっています。
マスロックのタイトさに、思春期の不安定さが加わり、なんともいえないエモが生まれています!
バンドじゃない?でも…
彼女たちはアイドルユニットであり、バンドではありません…。
でも、アイドルユニットの音楽プロデューサーが自らギターを弾き、演奏動画をあげるのは普通のことなのでしょうか?僕にはこれは女の子4人をヴォーカルに迎えたバンドにしか見えません。
4位 MVと曲が完全に同期!そしてポリリズムの極地へ。
なんとMVと曲が完全に同期しています。大西景太という映像作家の方の作品で、それぞれの楽器に対応する映像を作ることで完璧な同期を実現しました。気持ちいい!
ポリリズムなのに聴きやすい
それぞれの楽器が別のリズムで演奏することをポリリズムといいます。これぞマスロック!という技法なのです。大西さんがこういった手法を取れたのも、それぞれの楽器が違うリズムを奏でていたからですよね!
そしてこのハイスイノナサというバンドでギターを弾いている照井順政さんが、先ほどのsora tob sakanaをプロデュースしておられます。
3位日本が世界に誇れるマスロックバンド
toe(トー)というバンドです。この曲ではクラムボンの原田郁子をフィーチャリングしています。美しく、そしてどこか懐かしいような曲を作る人たち。ところでこのPVなんでしょう?なんでうなぎ?
アメリカ・カナダツアーを実施
日本のバンドの中ではかなり外国に知名度があり、アメリカ・カナダツアーを実施したことも。
JTのCMに採用
零細が当たり前のマスロックバンドなのに、JTのCMにも楽曲提供しています。日本一有名なインストバンドと言えるかもしれません。
2位可愛さだけで言えば単独首位のバンド
どうですか?可愛すぎません?特に2:50~からの展開!絶対に聞き逃しちゃダメですよ!このかけあいからメンバーの仲の良さが伝わって来るようです。
バンド名が長い
彼らはThe Speed of Sound in Seawater(ザ・スピード・オブ・サウンド・イン・シーウォーター)というアメリカのバンド。マスロック界隈にはたまにやたら長い名前のバンドが現れます。
1位 日本が生んだ天才ギタリスト率いる、歌モノマスロック
JYOCHO(じょうちょ)という京都発のバンドです。テクニックとキャッチーさのバランスが見事なこの曲は、ギタリストのだいじろーという方が書いています。
マスロックにフルートを入れるという名采配!あっぱれです!女性ヴォーカルとフルート、クリーントーンのギターのハーモニーは、オーガニックな優しい魅力を生み出しています。
今日ご紹介した、そしてこれからご紹介するどのバンドにも無い特徴的なサウンドが魅力的です!
宇宙コンビニという伝説
かつて京都には宇宙コンビニというバンドがいました。アルバムをわずかに2枚リリースして解散してしまいましたが、僕はこのバンドがマスロックという音楽の敷居を大きく下げたと思っています。
キャッチーさに徹底的にこだわったバンドであったように思います。その宇宙コンビニのリーダーが上記のだいじろー氏です。彼はきっとこの先の日本のマスロック界に、激震をもたらしていくでしょう。
インストも発表
インストでありながら、キャッチーかつ難解という、禅問答のような曲が発表されています。やっぱりマスロックにフルートを入れたのが発明ですね!そしてタイトルはなんなんだろう。
おわりに
ここまで様々なマスロックを含めたランキングを見てきました。小難しいという印象を取り払い、そのキャッチーさと複雑さの両立がご紹介できていたなら幸いです。
正直言って人気ジャンルではないので、一人でも多くのファンが増えたらうれしい限りです。それではまた。
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