2018年6月4日発売のマンガ『ロッキンユー』が大絶賛されています。
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「これ読んでナンバーガール聴いてみようと思った!」とか「wowakaさん神!ナンバガも知ってる!」みたいなツイート大量発生。
「ナンバーガールは義務教育」とかいうキャッチで売られてるのに、まさかのファン不在。どうしたことか。
ナンバーガールへの愛を感じない
ファンならこれを読んで、この人本当にナンバーガール好きなのかな…と不安になるはずです。
全体に漂うナンバーガールわかる俺カッケー感が、最近の邦ロック好きにフィットしてるようにしか見えません。
ナンバガ・くるり・サンボとかのロックっぽくない眼鏡がロックをやってる、そのキャッチーさだけで押してる所があります。
というかある程度好きなら向井秀徳のバンドつってナンバガ語るやついないと思うんですよね。これナンバーガールのファンじゃなくて向井秀徳ごり押しする人です。
田渕ひさ子や中尾憲太郎、アヒト・イナザワ、あんなに個性的なメンバーが揃ってて向井秀徳にしか触れなかったのが意味が分からないです。
しかもやたら長いセリフでナンバーガールの紹介したのに。
オルタナへの愛も感じない
たぶん作者は音楽好きなんだと思います。でもイースタンユースをサラッと流すのはいかがなものでしょうか。
オルタナがテーマっぽいからはっぴいえんどをスルーしたのは仕方ないですよ。向井がはっぴいえんどに影響を受けて歌詞を書いていたことを考えれば、あれぐらいのタッチでも自然な流れだったんですよ。
でもイースタンユースはマズくないですか?日本のオルタナ界のゴータマ・シッダールタですよあの人たち!
なんとなく一回出てきたバンドはもう出てこない予感がするんですよ!イースタンユースっぽくない人たち合流してきたし!ベースなんかP-MODEL聴いてるし!
このままどっちに行くのかはわからないけど、色んな音楽を浅くなでるマンガになっていきそうですし、今はなってます完全に。
「ニワカが嫌い」って要素がブーメランになっています。あそこで読者を突き放したのはカッコよかったんですが…。
まだ絶賛するほど何も始まってない
たぶん邦ロックについてガッツリやってるマンガって無かったんですよね。名前だけ出てきたAB!とか、けいおん!バンドリその他もろもろ…。
だから過剰に評価されてる所があるんだと思います。SKET DANCEのピロウズ的なね。そういやアニメの曲歌うために組んだバンドどうなったんだろう…。
なんか絶賛されてますけど今のとこ『階段途中のビック・ノイズ』とそんなに変わらないし、じゃあもうそっち読むわってなるんですよね。
メンバーを集めるところはどんなマンガでも大体一緒なので、その先に何が待ってるかが気になるところです。
だからまだ公正な評価が出来る段階ですらないのです…けどあまりに絶賛されてたのでつい書いてしまいました。
『ロッキンユー!!!』は嫌じゃないけど、邦ロックわかってる!みたいな感じで絶賛してる人たちがいや。
おわりに
とりあえず今のところは、ただ曲名を並べたいだけのマンガにしか見えません。
そしてジャンプ+は予算が少ないと思うので、そこまで歌詞を載せることも出来ないでしょう。(歌詞を載せるためにはJASRACにお金を払う必要がある。)
曲とストーリーの交差が難しいですよね。
あとジャンプ+ってマンガのページをそのままTシャツに出来るサービスがあるんですよ。1話に大きく「福岡市博多区から参りました、NumberGirlです。」って書いてるコマがあって、これなんかT-シャツ映えしそうなんですけど、なぜか表記がNumberGirl。
NUMBER GIRLなら有りだった…。なんでそこを雑にしちゃうのかな…。モヤモヤがいっぱい出てくるマンガです。
なんとなく筋肉少女帯とかサンボマスターとかにフワッと触れてまたモヤっとしそうな予感がするんですけど、もう少し読んでみたいと思います。
でもナンバガ好きは増えないかな…絶対聴かねーもんな…もっとヤバイ曲紹介してくれたら…
なんだよ「透明少女」って…そんなん星野源がライブで毎回歌ってるわ…。好きだけど。夏だけど。
ジャンプ+というアプリを入れれば、ナンバーガールが出てくる1話は無料で読めるので、気になる方はどうぞ。それでは。
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