【変わらないもの/奥華子】『時をかける少女』の真の主題歌だった?

アニメ映画『時をかける少女』の挿入歌、そして奥華子の代表曲として知られる『変わらないもの』に迫ります。
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実は主題歌だった!

奧華子が『時をかける少女』の主題歌制作を依頼され、映画の内容から作り出したのが『変わらないもの』でした。

細田監督はこの曲を挿入歌に使いたいシーンがあると、追加でもう一曲依頼したそうです。

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名曲の歌詞の意味を解釈!

そうして生まれたのが主題歌『ガーネット』だそうな。『変わらないもの』は「僕と君」の歌、『ガーネット』は「あたしとあなた」の歌。それぞれ千昭目線と真琴目線で書かれていると言われています。

それでは元々は主題歌だった『変わらないもの』の歌詞を見ていきましょう!

ストーリーに沿った歌詞

帰り道ふざけて歩いた
訳も無く君を怒らせた
色んな君の顔を見たかったんだ

大きな瞳が 泣きそうな声が
今も僕の胸を締め付ける
すれ違う人の中で 君を追いかけた

引用:変わらないもの/作詞作曲:奥華子

奧華子は監督に脚本と絵コンテを渡され、主題歌の制作に取りかかりました。何度も読み返して作られたAメロは、まさに映画の要約!あまり語られなかった千昭の内面を描いています。

物語の結末とリンクするサビ

変わらないもの 探していた
あの日の君を忘れはしない
時を越えてく思いがある
僕は今すぐ君に会いたい

引用:変わらないもの/作詞作曲:奥華子

千昭が未来からきた目的は「白梅ニ椿菊図」という絵を見ることでしたが、一目見ることも叶わず未来へ帰ります。

絵を見にいくことは未来への帰還を意味します。真琴や功介と会えなくなるため、足が重くなっていたのでしょう。

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ラストシーンで千昭は真琴に「未来で待ってる」と声をかけ、それが彼女の「やりたいこと」になります。

「白梅ニ椿菊図」を千昭の生きる未来へと残す。それが真琴の目標です。絵に乗せられた「時を越えてく思い」が、二人を繋ぐけどのです。

歌詞が物語の深い部分とリンクしています。この曲を作った時点で、「時をかける少女」は映像化されていなかったそうなので、奧華子の想像力はすごいですね!

失恋ソングの女王

街灯にぶら下げた想い
いつも君に渡せなかった
夜は僕達を遠ざけていったね

見えない心で 嘘ついた声が
今も僕の胸に響いてる
さまよう時の中で 君と恋をした

引用:変わらないもの/作詞作曲:奥華子

失恋ソングの女王と呼ばれる奧華子。タイムリープという難しいテーマでも、その設定を活かした失恋を書き上げています。

「さまよう時」に翻弄され、出会うはずの無かった2人が想い合い、そして時によって別れていく物語。

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「過去を変えられる」ということは、「確かなものが何もない」ということなのです。未来人の抱える不安すら想像する奧と細田監督。すごい。

変わらないものは無い

変わらないもの 探していた
あの日見つけた知らない場所へ
君と二人で行けるのなら
僕は何度も生まれ変われる

形ないもの 抱きしめてた
壊れる音も聞こえないまま
君と歩いた同じ道を
今も灯りは照らし続ける

引用:変わらないもの/作詞作曲:奥華子

「変わらないもの」なんて存在しないのです。友人関係も男女関係も、歴史も思い出も気持ちも。

それでも絵に想いを乗せて未来へ届けたい。そんな映画だったんじゃないでしょうか。

「変わらないもの」を探す君と「生まれ変わる」自分。どんな関係も変わっていく中で育んでいくものなのです。

おわりに

変わらないもの 探していた
あの日の君を忘れはしない
時を越えてく思いがある
僕は今すぐ君に会いたい

僕は今すぐ君に会いたい

引用:変わらないもの/作詞作曲:奥華子

最後は「想い」で占める奥華子。主題歌『ガーネット』と並んで絶大な人気を誇るだけの理由が、『変わらないもの』にはありました。

全てが変わっていく映画のテーマに合わせた、素晴らしい曲ですよね。

細田監督の最新作『未来のミライ』は、未来から妹がやってくるお話だそうで、楽しみですね!主題歌は『サマーウォーズ 』に引き続き山下達郎です!

今年も#細田守の夏がやってくる!それでは!

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