生音HIPHOP Ovall、色々な場面で聴きたくなる

Ovallというバンドを聴いたことがあるだろうか。洒脱なヒップホップ的ビートを、「生音」で演奏するスリーピースバンドで、聴いてみて欲しい曲がたくさんある。まずは1曲。
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Shadows & Lights

最小限の音から始まり、気がついたらグルーヴに呑まれている。絶妙な気持ちよさがある。ドラムmabanuaの生み出す黒いビート。強烈に「ズラしてくる」スネア。ほんとに日本人か?

彼らが属するorigami PRODUCTIONSは渋谷から世界へ日本の音楽を届けることを目的に作られたレーベル。Ovallの3人が個人名義で積極的に活動する他に、トラックメイカー/プロデューサーとして国内の音楽シーンを牽引しているのKan Sanoも属している。Ovallの特徴は3人ともトラックを作れて、ミキシングからアートワークまで手がけてしまうところだろう。

3人それぞれがクリエイターだからこそ様々な曲が生み出せて、だからこそ活動休止したのだと俺は思っている。2ndアルバム出すのに3年以上かかってるし。喧々諤々のアルバム制作だったのかな。バンド名の由来は楕円を表すovalから。グルーヴは円ではなく楕円であり、グルーヴコンシャスな音楽を志向するバンドというのが、初期のコンセプトだったそうだ。

Take U to Somewhere

このビート。もはやずれてるのではと思えるほどの、黒い音楽。淡々としたコード進行の中で、リズムが絡み合い、ウィスパーボイスがしっとりと情感を歌い上げる。この動画に寄せられた多数の英語のコメントからは、彼らが海外で評価されていることもうかがえる。

Mary (Flying Beats)

アルバムの半分程度はインスト(=歌無し)の楽曲である。女の子が部屋に来た時に流したいアルバム2位(※1位はディアンジェロ、主観)。夜に聴く感じの落ち着いたトラックが多い。サックスがキーとなって展開していく曲構成の中で、要所でビートがパチッと合うタイミングが気持ちいい。

Yura Yura

Ovallは誰かを誰かをゲストボーカルとして迎えた曲も多数発表している。ジャンルや自分たちのカラーにこだわりすぎず、ゲストの持ち味を活かせる曲を作るのも、この3人の魅力だ。そしてそれが今、メジャーシーンで活躍するミュージシャンたちへのプロデュース業でこの3名が有名になっている理由だと思う。

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Hold You

フレンチポップのような洒脱さのなかで、楽しそうに跳ねるリズムギター。Ovallがさかいゆうを活かすとこういう曲が出来上がるというわけだ。現在では3人がそれぞれのプロデュースワークをしている中で、それぞれのアイデアを出し合って作られたと思われる。今の立場から考えれば、なんとも豪華な編曲である。

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